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講義No.06841

外食・中食から「食」を考える

巨大なマーケットを持つ外食・中食産業

 あなたは、どの程度の割合で外食をしていますか? 日本の家庭の食費の中で外食費(給食や病院食、機内食なども含む)の占める割合は約35%、市場規模は平成25年度で23兆円にもなります。最近では、テイクアウトや惣菜などいわゆる中食(なかしょく)分野も大幅に売り上げを伸ばしていて、外食・中食を合わせると30兆円以上です。国内の自動車販売の年間販売額が15兆円であることを考えると、いかに巨大なマーケットであるかがわかります。

食料の6割を海外からの輸入に頼る日本

 食費のうち家で作らない「食の外部化率」は約45%で、独身の35歳未満の男性に限っては約70%というのが実情なのです。試算では、2040年には日本の食の外部化率は70%にまでなるとの結果が出ています。外食・中食は、料理の手間や時間が省ける、いろいろな料理をすぐに楽しめるなどのいい点もたくさんありますが、一方でさまざまな課題も生まれています。
 その一つが、食料自給率です。日本の食料自給率は39%と、約6割を輸入に頼っています。今後、日本は人口が減っていき、経済力も低下していけば、現在のようには輸入できなくなるかもしれません。海外に依存するばかりでなく、もっと自給率を上げる努力も必要です。

外食・中食産業の全体を見て課題解決を

 2013年に、「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されましたが、伝統的な和食文化は、外食・中食によって変わりつつあります。若い人の中には、お正月のおせち料理を一度も食べたことがないという人もいますから、このままでは、和食を作れない日本人が増えていくかもしれません。
 このように食に関わる課題は幅広いので、食材から流通、消費までの外食・中食の全体を俯瞰(ふかん)して、どこにどんな課題があるのかを考えて、解決していくことが、今後ますます重要になってきます。

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この学問が向いているかも フードビジネス学、フードサービス論

宮城大学
食産業学群 フードマネジメント学類 准教授
堀田 宗徳 先生

メッセージ

 宮城大学食産業学部は、全国でも珍しい学部です。生産から消費まで、ビジネスの流れを学ぶことができます。食産業は、衰退することはなく、今後大きく伸びていく可能性のある分野です。本学には、食に興味を持った学生が大勢おり、自主的に動き、自分なりに目的を持って勉強しています。大学では、友だちをつくることも大切です。大学時代の友だちは、一生付き合えるかけがえのない存在になるかもしれません。宮城大学で、ぜひ充実した学生生活を送ってください。

先生の学問へのきっかけ

 日本で唯一の「外食」と持ち帰り弁当や惣菜などの「中食(なかしょく)」を研究する公的機関で約20年間、調査・研究を続けていました。はじめは外食や中食に興味があったわけではなかったのですが、月に3本ほどレポートや論文を書き、数字を読むことが好きになってから、調査・研究に興味を持つようになりました。自分が計算した数字や論文が、飲食店の現場の動きと同じだったときはうれしくてなんともいえない気持ちになります。外食・中食の研究はまだ新しい学問ですが、「片手に現場、片手に数字」を肝に銘じて研究していこうと思っています。

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堀田 宗徳 先生がいらっしゃる
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 宮城大学の建学の理念は、「ホスピタリティ精神とアメニティ感覚に溢れ、高度な専門性と実践的能力を身につけた、地域の発展をリードし、世界に貢献できる人材を育成するとともに、学術・文化の向上と豊かで活力のある地域社会の形成に寄与する」です。「看護学群」「事業構想学群」「食産業学群」の3つの学群で構成されており、私たちの生活を取り巻く、「医療」、「ビジネス」、「食」の3つの分野をそれぞれの学群で学ぶことができる公立大学です。「いま」を生きる知恵を磨く、最適な大学を目指して日々改革に取り組んでいます。

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