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講義No.06763

共生社会に向けた「インクルーシブ教育」って?

障がいのある子もない子も同じ場で学ぶ

 2006年に、「障がい者の権利に関する条約」が国連で採択され、日本も2014年2月に批准しました。日本の学校教育では、障がいのある子に対して特別支援学校や特別支援学級を中心に教育してきましたが、今後は、障がいのある人とない人が共に学ぶ「インクルーシブ教育」という考え方が求められます。この考え方は、障がいのあるなしだけでなく、宗教や民族、性別、年齢なども含め、それぞれの多様性を認め、共に生きていく社会をつくるという世界的な流れです。日本では、2007年の学校教育法の改正以来、障がいのある子も通常の学級で学べるような準備を進めてきました。現在、ほぼすべての公立の小中学校に、特別支援のための校内委員会が組織され、特別支援教育コーディネーターが指名されています。

「インクルーシブ教育」導入の課題点は?

 しかし、インクルーシブ教育の普及には、まだ大きく分けて2つの課題があります。1つはソフト面で、通常の学級の教師や子どもたち、保護者に、障がいのある子と一緒に学ぶという意識を持ってもらうことです。特に、すべての教師が適切な指導・支援ができるように、研修制度などを充実させていく必要があります。
 もう1つは、ハード面です。例えば、車いすでも移動がスムーズにできるように校内をバリアフリー化したり、机やいすを整備したりしなくてはなりません。

多様性を受け入れるために大切なこと

 共生社会を実現するために最も必要なことは、教師や子どもたちがいかに多様性に対する感覚を身につけていくか、ということです。インクルーシブ教育が進んでいるのはヨーロッパですが、もともと多民族国家なので、多様性を受け入れやすいのでしょう。今後、日本でもグローバル化が進み、さまざまな国籍や文化、考え方を持つ人たちと共に生きていくことになります。お互いが理解し合うためには、相手の立場でものを考えるということが、とても大切です。

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この学問が向いているかも 教育学

秋田大学
教育文化学部 学校教育課程 特別支援教育コース 教授
藤井 慶博 先生

メッセージ

 あなたは、「インクルーシブ教育」という言葉を知っていますか? これは、障がいのある人とない人が共に学ぶ仕組みのことです。この考えは、「共生社会」、つまり障がいのある人を含め、さまざまな人たちが共に生きていく社会を作っていくといった、世界的な流れです。
 私の「インクルーシブ教育論」という授業では、障がいのある人とない人が、尊重し合う社会を形成するために必要なことを幅広く学んでいきます。あなたも、共生社会をつくるために、ぜひ秋田大学で一緒に学びましょう。

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 地球を舞台に活躍する資源スペシャリストを養成する「国際資源学部」、教育分野や地域社会における現場実践力を養う「教育文化学部」、地域医療の核となり人々の健康と福祉に貢献する「医学部」、独創的な発想と技術力を育む「理工学部」の四学部が連携し、地域に根ざし世界に発信する教育・研究拠点をめざしています。
 四季の彩り豊かなキャンパスでは、日本全国そして世界各国から集った学生がそれぞれの目標に向かい、勉学や課外活動に打ち込んでいます。

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