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講義No.06724

サッカーで戦う「ロボカップ」でロボットが進化する

日本で始まったロボカップの歴史

 テレビなどにもよく登場する人工知能を組み込んだロボットがチームを組み、サッカーで対戦する「ロボカップ」という国際大会があります。この大会は日本の大学や研究機関が立ち上げに関わり、1997年の第1回大会は名古屋市で開催されました。現在は50カ国近くの国から、400を超える参加チームが集まっています。
 大会は1年に1回開催されます。国内大会と世界大会があり、2014年の世界大会はサッカーのワールドカップと同じブラジルで開催、2050年までに、人間のワールドカップ優勝チームと戦って勝つことを目標に掲げています。

人間は見守るだけ、戦うのはロボット

 ロボカップには、コンピュータのシミュレーションや車輪型ロボット、ヒト型ロボットなど、5つのリーグがあります。どのリーグも人間は見守るだけで、ロボット(またはコンピュータ)自身がゲームを戦います。
 ヒューマノイド(ヒト型ロボット)リーグはまだ歴史が浅く、ロボットが歩いてボールを蹴るだけで拍手が沸く段階です。逆に車輪型ロボットのリーグは歴史が古いため、技術的な進歩が見られ、非常に見応えのあるゲームができるまでに進化しました。同様にシミュレーションリーグでも、高度な戦術を組めるようになっています。

広がるロボットの可能性

 自分で考え、学習と経験を積みながら行動できるロボットを「自律型ロボット」と言います。ロボカップで培われている技術は、ロボット産業全体の技術向上につながりますが、中でもサッカーという集団プレーで必要な「協調性」は、自律型ロボットが将来、人間社会でサービスや福祉などの仕事をするようになった時に不可欠なものです。
 既にロボカップでは、家庭の家事を競う「アットホームリーグ」、災害救助のための「レスキューリーグ」といったサッカー以外の競技も始まっています。こういった取り組みから、ロボットは進化し、その可能性はさらに広がっていくことでしょう。

サッカーロボットが人間に勝つ時代が来る!

夢ナビライブ2016 名古屋会場

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究極のロボットを目指して

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この学問が向いているかも 情報科学

愛知県立大学
情報科学部 情報科学科 准教授
小林 邦和 先生

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メッセージ

 私は機械学習の分野で研究をしています。機械学習というのは、コンピュータやロボットに、人間のような情報処理をさせるという研究です。
 愛知県立大学では2014年度から新しく、メディア・ロボティクスコースが新設されました。メディアとロボットの両方が学べるというユニークなコースです。また毎年参加しているロボカップには、「標準プラットフォームリーグ」へ初出場し、初優勝することができました。ロボットがどうやってサッカーをするのか、どうやって研究していくのかなどに興味のある人は、ぜひ見学に来てください!

先生の学問へのきっかけ

 私は人間のように考え、協調性を持って動く自律型ロボットの研究をしています。元々は電子工学を専攻し,ヒトの脳の情報処理を数式で表現したニューラルネットワークというモデルを卒業研究のテーマとして選びました。そこで、ヒトの脳の仕組みに興味を持ったことが、自律型ロボット研究の出発点でした。現在はロボットのサッカーリーグ「ロボカップ」にも毎年参加し、その研究成果を発揮しています。「近い将来、各家庭に1台、自分で考えて行動する人型ロボットがいて、人間の手伝いをしてくれる時代が来るかもしれないと考えています。

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小林 邦和 先生がいらっしゃる
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 愛知県立大学は「良質の研究に基づく良質の教育」をモットーに「手づくりの少人数教育」を心掛けます。
 21 世紀のグローバル社会、知識基盤社会、成熟した共生社会及び地方分権社会といった新しい時代の要請に応えるため、愛知県の公立大学として、研究者の高度の研究に裏打ちされた良質の教育を行い、国際社会と地域社会に貢献できる自立した市民を育成することを目標としています。
 愛知県立大学は、高い志と瑞々しい感性を備えた入学生との出会いを待っています。

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