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講義No.06542

見えないものを見えるようにする、情報の「可視化」

「可視化」と流体力学

 本来は目に見えないものを見えるように工夫することを、「可視化」あるいは「見える化」と呼びます。空気や水などの流れについて研究する流体力学の世界では、昔から可視化という技術が必要とされてきました。例えば、水の流れを見るために、色のついた液体を流してみる、空気の動きを見るために、煙を流してみるなどの方法があります。

数字を目に見える形に

 現在の流体力学では、空気や水などの動きを、コンピュータのシミュレーションによって数値化することができます。しかし、数字の羅列を目にしても、空気がどのように流れるのか、具体的にイメージすることはできません。それを目に見える形でより具体的に認識できるようにするのが、可視化の目的です。かつては平面の図面に描いていた流体の可視化でしたが、現在では、CG(コンピュータグラフィックス)によって、数値を立体的な動画に変換して見ることができるようになりました。

見るのはあくまで人間

 可視化が必要とされるのは、流体力学の世界だけではありません。例えば、古くからある宗教画は、神の存在や伝説など、目に見えないものを絵という形で具現化したものであり、一つの可視化です。高速道路のサービスエリアで表示される渋滞情報も、地図や天気図なども、可視化の一例と言えるでしょう。つまり、なんらかの情報を目に見える形でわかりやすく表示するものであるということです。ただ、データの元になるのは客観的な数字だとしても、可視化されたものを見るのはあくまで人間なので、可視化にあたっては、見た人が認識しやすいか、理解しやすいかを考慮しなければなりません。
 多くの情報のうち、どの部分を見えるようにするかという情報の取捨選択や、どんな色で表示すればより認識しやすいかなど、情報を単に見えるようにするだけではなく、認知心理学や脳科学などの知識を生かした研究が求められるのです。


「可視化」「見える化」ってなんだろう?

この学問が向いているかも 総合情報学

東洋大学
総合情報学部 総合情報学科 教授
田村 善昭 先生

先生の著書
メッセージ

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 理系か文系かに分かれても、そこで、「あなたは一生文系です」と決まるわけではありません。たまたま今そうなっているだけです。あなたの将来は、あなたが思っている以上の可能性がありますから、「自分はこういうふうにしかなれない」とか、「この大学にしか行けない」とは思わないでください。自分の上限を低く設定するのではなく、もっといろいろなことができるということを信じて、大きな気持ちを持って将来に向かってください。

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