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講義No.06399

私たちの社会と産業に不可欠な、電池の現在とこれから

あらゆるものに使われている電池

 スマートフォンやタブレット、ノートパソコン、デジカメなど、私たちの身の回りにあるさまざまな電化製品になくてはならないのが、リチウムイオン電池などに代表される充電式の電池(二次電池)です。ハイブリッド車や電気自動車でも、電池は非常に重要な部品ですし、最近では、原発に代わる太陽光や風力などのクリーンエネルギーによる発電に必要な蓄電設備への活用にも、注目が集まっています。

電池にもさまざまな特性がある

 一口に電池といっても、その素材や製法、構造などによって異なる特性を持っているため、その特性に応じた用途に用いられています。例えば、スマートフォンやタブレットなどに用いる電池は、それほど高出力の電気は必要としませんが、電気自動車に用いる電池は、高出力で充電ができ、容量も大きなものが要求されます。電池を設計する際、出力密度(パワー)を高くするとエネルギー密度(持続力)が下がり、エネルギー密度を高くすると出力密度が下がる傾向にあります。この両方を高いレベルに保つ電池を製造するのはかなり難しいのですが、そうした特性を兼ね備え、かつ安全性の高い電池の開発では、日本は卓越した技術力を持っています。

電池の進化は、産業全体の進化を後押しする

 より高出力で、より長い持続時間を得るための電池の研究開発は、世界中で激しい競争が続けられています。既存の電池の技術改善のほかに、日本ではシリコンなど新しい素材を用いた電池の研究も盛んです。また、パワーのある電池とエネルギー持続時間の長い電池を組み合わせてシステムでコントロールし、両方の長所を併せ持つ電池にするというアイデアもあります。
 電池の研究開発がこれほど盛んに続けられているのは、電池自体が大きく進化すれば、それを利用する電化製品や電気自動車などの産業全体が大きく発展する可能性を秘めているからです。電池は、私たちの社会を支える産業と、切っても切れない関係を持っているのです。


この学問が向いているかも 応用化学

早稲田大学
先進理工学部 応用化学科 教授
逢坂 哲彌 先生

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メッセージ

 若いうちは何でもやってみたり、あえて難しいことにもチャレンジしたりしてみてください。いろいろなことをやってみると、その中で自分が面白いと思えるものが見えてきます。そうして自分が面白いと感じたものに取り組んでいくことが、成功への一番の道です。私自身も長年、面白いと思える研究テーマに取り組んできました。周りに流されず、何事も自分の判断で、「やるか」「やらないか」を決めていくと、イキイキできると思います。

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逢坂 哲彌 先生がいらっしゃる
早稲田大学に関心を持ったら

 新しい時代に一歩を踏み出す力は、「今」だけの想いで生まれるものではなく、「今まで」の積み重ねが「これから」を創造する力となって動き出します。125年を超える歴史を刻み、“私学の雄”として確かな伝統を受け継いできた早稲田大学は、時代を創り、動かし、育んだ“知”を社会に活かすことで、力強く前進を続けてきました。そして今、世界基準を視野に入れたグローバルユニバーシティ“WASEDA”として歩み始めています。WASEDAの未来、世界の未来を担い、新しい歴史をつくるのはこれから入学してくるあなたたちです。

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