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熊本大学 工学部の教員によるミニ講義

関心ワード
  • 家、
  • 設計、
  • ライフスタイル、
  • 発想、
  • 住宅・住まい、
  • こだわり、
  • 眺望、
  • 視野、
  • リノベーション

自由な“かたち”の住宅で、自由な“くらし”を実現する

住宅にこだわりを持つ人の増加

 人々のライフスタイルや価値観が多様化する中で、住宅に対してもこだわりを持つ人が増えてきています。ハウスメーカーが提供するような最大公約数的な住宅では、満足できなくなっているのです。確かに、似たような外観、定番の間取りは、一定の品質の住宅を効率的に建てるというメリットはありますが、生活の中で新しい発見をしたり、感動したりする機会は限られてしまいます。また、せっかく素晴らしい環境があっても、それを生かした家造りもできません。

眺望を生かすために、あえて三角形の家を造る

 最近増えているのは、自由設計の住宅です。例えば、熊本城とその周辺が見える立地に住宅を建てるという計画で、依頼者は眺望を生かした設計にしたいという要望を設計者に伝えました。提案されたのは、「三角形の家」です。通常の住宅は四角形ですが、眺望をパノラマで見ようとすれば、四角形の対角線が最も視野を広くとることができます。そこで2階の「対角線」にパノラマウィンドウを設置し、熊本城はもちろんその周囲にある京町という武家屋敷も見られるようにしたのです。住む人と設計者が協力すれば、このような自由な“かたち”を持つ住宅も可能なのです。

設計に求められる柔軟な発想と視野の広さ

 このような傾向は、新築の住宅だけではありません。「リノベーション」という言葉を聞いたことがあるでしょう。これは、マンションのような既存の建物の間取りなどの設計を変更して、住宅の価値を高めることです。ここでも、従来にないユニークな発想で住まいづくりが行われています。
 設計に求められるのは、柔軟な発想と視野の広さです。多様な要望に応えるには、いろいろなことに関心を持ち、それを生かすアイデアが必要になるからです。今までの住宅は築年数が経てば価値が減少していきます。しかし、ほかにはないライフスタイルを実現するという発想から生まれた住宅は、いつまでも価値を持ち続けることになるでしょう。

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この学問が向いているかも 建築学


工学部 建築学科 准教授
田中 智之

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メッセージ

 私の専門は建築設計です。建物を設計したり、まちづくりを行ったりしています。
 建築の面白さは、社会に関わりながら実際にものができるということです。これはほかでは経験できません。そこには、顧客と関わりながら建物を造り、それを検証しながら、また新しいテーマでさらによい建物を造っていくという発展性があります。また、デザインセンスや構造への理解、歴史の知識といった文系と理系の幅広い分野の素養を総合する学問であるとも言えます。きっとやりがいを感じてもらえると思います。

先生の学問へのきっかけ

 私が通った高校の校舎は、さまざまな形の建物が複合した「まち」のようなつくりを持っていました。フリースペースも多く、生徒たちは思い思いに校舎を使い、生き生きと学生生活を楽しんでいました。そこで、「建築とは自分たちがいる環境をつくり上げていくことであり、良くも悪くもすごく影響力のある環境づくりである」ということに気づいたのです。また、その母校の設計者の「一芸に秀でた人材を育てるには、教育と同じように個性が発揮できる環境がなければならない」という考え方に大きな衝撃を受け、建築学科へ進学しました。

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