理論宇宙物理学
弘前大学
理工学部 数物科学科 教授
浅田 秀樹 先生
先生の著書

私は、アインシュタインの一般相対性理論を用いて宇宙に関する研究を行っています。特にダークマターとダークエネルギー、それに続く第3、第4の新奇な物質やエネルギーを宇宙の観測から見つけるための方法を調べています。一般相対性理論も、登場して100年たっていますから、新しい重力理論を打ち出せる可能性もあります。そうした重力理論を天文の観測、地上での実験を使って検証する方法も研究しています。2012年には、研究室の大学院生の研究成果が、アメリカの学会誌に掲載されて新聞報道されるという快挙もありました。

高校時代に数学と物理が好きだったので、大学は理学部に進みました。入学後、友人と自主的なゼミをやっていたのですが、そこで出合ったのが「アインシュタインの一般相対性理論」に関して書かれた本でした。おもしろいと感じて、以来、一般相対性理論を研究テーマに決めたのです。一つのことにはまる性格で、子どもの頃は、日本史の書籍やけん玉、ルービックキューブなどに夢中になっていました。現在の宇宙に関する研究でも、新しい計算を何日も考え続けることがよくありますが、パッとひらめいた時は本当に楽しいですよ。