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講義No.06242

ユニクロはなぜ強いか~その経営戦略に迫る~

経営戦略に重要な「4P」

 「ユニクロ」は、日本では知らない人がいないほど有名なブランドです。では、なぜユニクロは「強い」のでしょうか? 「安い」「デザインや品質がいい」「宣伝がうまい」「店がたくさんある」など、さまざまな理由が挙げられると思います。これらの要素を整理すると、価格(プライス)、商品(プロダクト)、宣伝(プロモーション)、場所(プレイス)という4つのキーワードが浮かび上がってきます。この4つの「P」がマーケティングでは重要な戦略といわれており、ユニクロは4Pの要素すべてに強さを備えているのです。

強みを生かして、弱みを補う交渉力!

 新しい商品は、まず企画やデザインがあり、それをもとに素材の開発や製造をし、販売するというプロセスを経て私たちの手元に届きます。ユニクロは主に企画・デザインと販売の機能を担っており、お店で吸い上げた消費者のニーズを商品企画に反映することができます。ただし、「汗を吸ったら発熱する繊維」を発案しても、それを実現する技術や設備をユニクロは持っていません。そこで、ユニクロは日本の繊維メーカー「東レ」と共同で、商品開発を推進することにしたのです。ただ仕入れ価格をやり取りするだけの関係ではなく、互いの「強み」を生かし、「弱み」を補い合う交渉で、他企業と提携していくことを「戦略的パートナーシップ」と言います。

企業を成長させるための「顧客の創造」

 企業の利益のすべては「お客様」によってもたらされるものであり、「お客様」がいないと企業は成立しません。つまり、お客様を増やすことが企業の成長につながるのです。経営学者のドラッカーは企業の目的は「顧客の創造」であり、そのために必要なものが「マーケティングとイノベーション」だと説いています。ユニクロは自社のマーケティング機能と、戦略的パートナーシップによるイノベーション機能を持ち合わせることで、顧客をどんどん増やしているのです。このように経営学の理論と合致した実践によって、ユニクロは強い企業へと成長を遂げたのです。

ユニクロはなぜ強いか

夢ナビライブ2017 大阪会場

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この学問が向いているかも 経営学、交渉学

大手前大学
現代社会学部 現代社会学科 教授
芦原 直哉 先生

先生の著書
メッセージ

 例えば「ユニクロ」の店舗は、身近な所でどんどん増えるだけではなく、世界中にも出店して、成長を続けています。ユニクロの強さとはいったい何でしょうか? それを考察していく中で、「企業とは何か」「経営とは何か」「経営者はどうあるべきか」が見えてきます。そして、マーケティング戦略などの経営学を学ぶことにもつながっていきます。大学の講義は、単に覚えるだけではありません。みんなで考え、自分の考えを発表して、自らの能力を発見し高めていく、能力の開発講義です。あなたもぜひ、一緒に学んでみませんか。

先生の学問へのきっかけ

 大学卒業後に「ダイエー」に入社し、小売部門を皮切りに、主にドーム球場やホテルなどのサービス部門の開発・買収・運営に携わりました。また、多くの関連企業の経営にも携わり、その企業を成長させたり、不振企業を再生させてきました。40代で独立して経営コンサルティング会社を設立し、企業経営の指導にあたるかたわら、大学で経営に関する講義をするようになったのが教員になるきっかけでした。大学の授業ではディスカッションやプレゼンテーションといったスタイルを取り入れ、実践能力を高める教育に取り組んでいます。

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芦原 直哉 先生がいらっしゃる
大手前大学に関心を持ったら

 入学してから専攻を決定する「レイトスペシャライゼ―ション」を導入。目標をしっかり決めてから専攻を選べる。学部を超え、異なる専攻を「組み合わせて」学ぶといったことが可能(一部の学部は除く)。また、世界で必要な英語コミュニケーション力が身につく「実践英語プログラム」を設置している。

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