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講義No.06237

看護学の専門性を生かした養護教諭の大切な役割

「看護の力」が発揮できる学校保健

 養護教諭「保健室の先生」になるにはいくつか道があります。教育学系や体育学部などの学際系で学ぶ道と、看護学系で学ぶ道です。子どもと関わり、支援する学校保健は、看護の力を発揮できる現場のひとつです。ここでは、看護学の視点から養護教諭の役割について考えます。

子どもの背景にあるものに気づく

 子どもが体の不調を訴えて保健室に来たとき、養護教諭にとって大切なのは、子どもの心身の状態を見極め、対応するとともに、子どもの生活や訴えの背景にあるものに思いを巡らせ、気づくことです。
 例えば、1型糖尿病やぜんそくといった慢性疾患の子どもは、学校でも自分の体調を自己管理することが必要になってきます。1型糖尿病ではインスリン注射を行ったり、ぜんそくの発作が起きれば吸入薬を使ったりしますが、子どもはみんなと違うと思われることを気にしていたり、将来の不安をもっていたりします。そういった心の問題が不調の原因になっていることも多いのです。

学校・家庭・地域をつなぐコーディネーター

 子どもを支援することは、子どもの家族を支援することにもつながります。慢性疾患の子どもの保護者は、学校での生活に大きな不安と心配を感じています。そんなとき養護教諭が保護者の思いを受けとめ、支えながら学校の橋渡し役になれば、両者が連携して子どもを見守ることができます。子どもが通院している地域の病院と養護教諭が関わりを持つことも、子どもの支援につながる大切なことです。
 また、アレルギーのある子どもや慢性疾患など長期にわたり継続的な医療を受けながら学校生活を送る子どもの数も増加しています。養護教諭が医療専門職者と連携して、教職員にこうした医療的な知識を伝授することも必要です。教育の現場で重要な学校・家庭・地域の連携では、養護教諭が専門性を発揮することが求められています。養護教諭は幅広い視点で、子どもや家族を学校・地域とつなぐコーディネーター役なのです。

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この学問が向いているかも 看護学

高知県立大学
看護学部 看護学科 教授
池添 志乃 先生

先生の著書
メッセージ

 高知県立大学は、1954年に4年制大学として全国で初めて養護教諭の養成を行った大学です。
 そんな伝統と歴史の中で、看護師の免許、そして保健師の免許を持つ養護教諭を養成しています。「体を看る力」「心を看る力」「発達を看る力」など、看護学で学ぶさまざまな知識、技術を基盤として、学校保健活動の中で子どもと家族を支え、育む養護教諭として必要な力を4年間で身につけていきます。ぜひあなたも本学で学んでみませんか。

先生の学問へのきっかけ

 人とかかわること、話を聴くことが大好きだった私は、小学校時代からいつも保健委員を希望して務めていました。看護をめざす一番のきっかけは、障がいのある友人との出会いです。笑顔で接すると友人の笑顔が返ってくる、そんな友人とのかかわりのなかで、もっと専門的知識があれば何かできることがあるのではないか……そんな思いから看護をめざすようになりました。笑顔を大切に、困ったことがあった時に一緒に考える存在としてありたい、そういう思いが看護師、養護教諭としての私のモットーになっています。

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池添 志乃 先生がいらっしゃる
高知県立大学に関心を持ったら

 高知県立大学は、永国寺キャンパスにある文化学部と、池キャンパスにある看護学部、社会福祉学部、健康栄養学部の4学部から構成されています。永国寺キャンパスにある文化学部は平成27年4月に定員を増員するとともに、従来の文学、言語の領域に加えて、地域、観光、法に関連する領域を充実しますので、幅広く学べるようになります。また、現在、新校舎を建築するなど、永国寺キャンパスの整備を行っています。文化学部の学生は平成27年4月から新校舎で学ぶことになります。

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