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神戸大学 経済学部の教員による講義

関心ワード
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環境に価値を与えて、環境を守るためのルールを作ろう!

環境の値段はいくら?

 環境問題は人類にとって深刻な課題です。海洋汚染や森林伐採、オゾン層破壊などに何十年も前から警鐘が鳴らされているのに、積極的な解決策がとられていないのはなぜでしょう。環境は人々や社会にとって価値のあるものですが、ものやサービスのように「価格」がついていないので、市場経済の中では価値のないものとして扱われてしまう点に大きな問題があります。ですから環境が破壊されてもどれだけ損失を被っているのかがわかりづらく、市民や企業も一緒になって、みんなで積極的に環境を守ろうという行動につながりにくいのです。

破壊すれば損をし、守れば得をする仕組み作り

 環境の経済的な価値を策定し、環境問題の解決につなげていこうとするのが「環境経済学」の役割です。例えば環境の価値を明らかにする1つの方法として、仮想評価法という手法があります。これは「環境を守るためにどれだけお金を払ってもいいと思いますか」と人々に調査を行う方法です。こうして環境の価値を明らかにした上で、環境を汚したり壊したりした者に損失分のコストを払ってもらうという仕組みを導入することで、環境破壊の抑制につなげることができます。また、環境を守る行動をした者には、何らかの形で便益が得られる仕組みを作ることも効果的です。

国、企業、個人、みんながハッピーになる!

 スウェーデンでは、ペットボトル飲料の価格に十数円のデポジット(預け金)が含まれています。スーパーの出入り口に設置された回収機に空のペットボトルを入れると、デポジットに相当する額の商品券が出てくる仕組みです。商品券というごほうびがあるので、消費者はせっせとペットボトルを回収機に持っていくようになります。リサイクル率が高くなって政府は助かり、スーパーも商品が売れて、みんなに経済的なメリットがあるのです。環境保護を、文字通り「価値ある行動」として成立させたスマートな仕組みと言えるでしょう。

この学問が向いているかも 経済学、環境経済学


経済学部  教授
竹内 憲司 先生

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メッセージ

 経済学は「お金もうけの学問」と思われがちですが、実は違います。お金という存在を通じて、人々や企業、政府といった社会を構成する要素がどう結びついているのか、社会全体が豊かになるためにはどうしたらいいのかを考える学問です。環境問題を解決しながら経済が発展していくためにはどんな方法が効果的なのか。貧困で苦しむ人々を助けるにはどんな仕組みが望ましいのか。人類にとって本当に大切な、こうした課題に取り組むのが環境経済学の使命です。世界で起きていることに強い関心を持つ、情熱あふれるあなたの入学を待っています。

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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