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講義No.06100

世界最速! ボルト選手の走りを科学する

身長が高いと短距離走は不利?

 スポーツ・陸上競技短距離100m走の世界記録保持者であるボルト選手は、196cmの長身です。従来、身長が高い選手は短距離走で不利とされていました。長い手足は素早く動かしにくいので、スタートから加速するまでに時間がかかるからです。ところがボルト選手のスタートダッシュは、ほかの選手と互角以上のスピードがあります。これは故郷のジャマイカの坂の多い地形を生かし、ダッシュ練習を繰り返したからでしょう。通常、膝下が長いほど脚を回転させるために大きな力が必要となりますが、大腿筋と股関節筋を鍛え上げることで、並み外れた加速力を生み出しているのです。

スプリンターに適した遺伝子

 近年の研究で、走力に関係する「ACTN3」と「ACE」という遺伝子が判明しました。この遺伝子は、瞬発力や持久力の度合いでタイプ分けできますが、アフリカ系の人は、統計的に7割以上が短距離に適した遺伝子タイプを持っています。中でもボルト選手は、特に瞬発力に優れた遺伝子タイプを持つと推測されます。
 さらにアフリカ系の人々は、もともと骨盤が前傾しています。感覚的に平地を走っているときも、ゆるやかな下り坂を走っているような状態なのです。

「ねじれ」が生む爆発的なパワー

 ボルト選手の走り方を観察すると、肩や骨盤が上下に揺れたり左右にねじれたりして、アンバランスなことが見て取れます。右足より左足で蹴り上げたときのほうが十数cmも歩幅が広いのです。一見不利に見える走り方ですが、実はこれも爆発的な力を生み出す要因になっています。「ねじれ」は体幹の力を下肢に伝えやすくするのです。
 ボルト選手がこのフォームで走るのは、生まれつきの脊柱側湾症(背骨が曲がる疾患)が理由だと明かされていて、かつては脚の筋肉への負担から度重なる故障に悩まされていました。しかし体幹を徹底的に鍛えることで、この逆境を乗り越えることに成功しています。ボルト選手の走りは、努力の賜物でもあるのです。

沖縄=長寿? 「健康長寿を愉しもう!」

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この学問が向いているかも 運動生理学、スポーツバイオメカニクス

名桜大学
人間健康学部 スポーツ健康学科 教授
高瀬 幸一 先生

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メッセージ

 私は学生のとき陸上部で、そこからスポーツに関する学問に興味を持ち、運動生理学やスポーツバイオメカニクスの分野に進みました。現在は、沖縄の抱える健康問題を改善したいと健康支援にも力を入れています。
 名桜大学では、「健康・長寿サポートセンター」を開設し、科学的根拠に基づき地域の人たちの健康・運動指導を行っています。音楽とCGに合わせて体を動かす「JOYBEAT」プログラムでは、学生が地域に出かけ、沖縄の長寿県復権に向け日々奮闘しています。地域に貢献できることを「自ら考え、行動する」仲間を待っています。

先生の学問へのきっかけ

 主に高齢者を対象とした筋・神経系の機能の特性に関する研究を行っています。大学では、基礎的な健康教育に関する科目も担当しています。沖縄の名桜大学に赴任して、「沖縄県は、75歳以上の後期高齢者の方はとても健康的でパワフルだが、75歳未満の中高年者や前期高齢者の方は、深刻な健康問題を抱えている人が急増している」という衝撃的な事実に遭遇しました。超高齢社会に向け、沖縄のこの問題を何とか解決したいと考え、現在では健康・長寿に関する健康教育の分野にも力を注いでいます。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

中・高学校保健体育教員、小学校教員」幼稚園教諭、警察官、消防士、市役所、幼稚園教諭、健康増進施設:スポーツクラブ/整形外科、健康機器販売関連、食品製造、大学院進学など

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高瀬 幸一 先生がいらっしゃる
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 名桜大学は、平和・自由・進歩を建学の理念として1994年に開学。生きる力を育む教養教育(リベラル・アーツ)を基盤に、国際学群では、社会の多様なニーズに対応し地域および国際社会で活躍できる人材を育成、人間健康学部では、健康に生きる価値を人々と共に創りだす専門職、健康支援人材を育成しています。生涯のチカラとなる沖縄・名護での4年間。将来への扉は、ここから開かれています。

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