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講義No.06090

モーション(動き)は、感情を伝えるための第5のメディア

モーションメディアとは実体としての動き

 インターネットの世界では、思想や感情をテキスト、音、画像、映像という4つのメディアの組み合わせで伝えています。しかし、私たちの実生活では、この4つのメディアに加え、「モーション(動き)」もメディアの1つです。
 こう説明すると、「映像にも動きがあるが、それとは何が違うのか」と疑問に思う人もいるかもしれません。ここで言うモーションは、画面の中にある動きではなく、そこにあり、実際に触れることのできる実体としての動きです。例えば、「踊り」の場合には、撮影して見れば映像ですし、そのまま見ればモーションになります。

同じ演奏ならDVDよりライブのほうが感動する

 この違いを説明するのは難しいのですが、同じ音楽演奏を見て聴く場合、DVDよりはライブのほうが、感動が大きいはずです。つまり、映像以上のものがモーションメディアにはあります。
 モーションは生活の中にもあふれています。身振り手振りなどの動作や顔の表情の動きなどもモーションです。それによって私たちはある感情を受け取っています。ただ、このようなモーションは記録ができず、一瞬で消えてなくなります。これに対し、ほかの4つのメディアは再生機があれば、コンテンツを何度でも再生することができます。

ロボットでモーションメディアのコンテンツを作る

 私たちがモーションメディアに馴染みがないのは、もしかしたらこのようなコンテンツを目にしないからかもしれません。ではモーションメディアでのコンテンツとはどのようなもので、その制作が可能なのでしょうか? 
 実は、ロボットによる動きなら可能です。ロボットを制御して動かせば、それに対して人間はある感情を抱くでしょう。この方法なら、繰り返し再生することも可能です。ロボットが目の前にあることが条件なので、今の段階では機会が限られますが、ロボットが普及していけば、どのようなモーションにするかは、人間とロボットをつなぐための重要な課題になるでしょう。


この学問が向いているかも システム工学

広島市立大学
情報科学部  教授
岩城 敏 先生

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メッセージ

 音楽が趣味という人はとても多いと思います。僕も中学校時代、ビートルズに出会って以来、ずっとバンド活動を続け、今もおやじバンドでライブに出演しています。同時に、子どもの頃からロボットが大好きで、大学ではロボットを動かすための制御工学を勉強しました。今、大学でこの2つを組み合わせた研究を行っています。特に、動き(モーション)に注目する「モーションメディア」を研究テーマにしています。このような音楽とロボットに関わる研究に興味があれば、将来、ぜひ僕と一緒に研究をしてほしいと思います。

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岩城 敏 先生がいらっしゃる
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 広島市立大学は、広島市の都市像である「国際平和文化都市」にふさわしい大学づくりをめざして、1994年に「科学と芸術を軸に世界平和と地域に貢献する国際的な大学」を建学の理念として開学しました。
 世界と地域が求める新しい時代の要請に応えるため、「国際、情報、芸術、平和」をキーワードに、特色ある教育研究活動を通じ、学術の振興と感性豊かな創造力、実践力を備えた人材を養成し、教育研究の成果を地域に還元するとともに広く世界に発信しています。

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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