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講義No.06081

観光地の発展には「よそ者目線」が大事!

観光客を増やすには?

 想像してみてください。あなたは、自分の住む町の魅力を世間にPRし、観光客を集める仕事をしています。そのためにあなたは何をしますか? 大きなイベントを企画する、交通の便をよくする、人力車や遊覧船で町を案内する、お土産の商店を増やすなど、いろいろな方法が考えられますが、どのような手段を選ぶにしろ、一つ重要なポイントがあります。それはほかの地域の人々が、あなたの町をどのように見ているかということです。言い換えるなら、「よそ者目線」が重要なのです。

「よそ者目線」にヒントがある

 「あなたが感じるあなたの町の魅力」を観光客も同じように魅力的だと感じるとは限りません。つまり、地元住民の目線のみからの町の魅力をPRしても、それが観光客の心に届かない可能性があるのです。そのためにはまずは「よそ者目線」に立って自分の町を見る必要があります。ただ、これは、「よそ者目線」に振り回されることではありません。観光客のニーズはさまざまです。どのような観光客があなたの町に何を求めているのか、賑わいを求めているのか、静けさを求めているのか、風情ある古い町並みを求めているのか、自然を求めているのかなど、観光客のニーズを見極めたうえで、あなたの町のどのような魅力をどのような観光客にPRし、どのような観光を推進するのかを考える必要があるのです。

観光地の寿命を延ばすには?

 観光学では観光地にも一般の商品と同じように寿命があるという考え方があります。すなわち、世間にあまり認知されていない状態からスタートし、認知されるにつれて観光客が増え、成熟期を迎えた後は、衰退の道をたどる可能性があるという考え方です。この寿命を延ばす鍵になりうるのが「よそ者目線」です。観光地には、地元住民が見過ごしがちな、隠れた魅力がある場合もあります。「よそ者目線」で町を見ることは、そのような隠れた魅力を再発見し、一度は成熟期を迎えた観光地に新たな観光の魅力を生み出して観光需要を牽引するきっかけにもなるのです。

参考資料
1:観光客の視点で見た古い町並みにおける生活の様相
2:住民の視点で見た古い町並みにおける生活の様相の分類

この学問が向いているかも 観光学

東京都立大学(旧・首都大学東京)
都市環境学部 観光科学科 准教授
直井 岳人 先生

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メッセージ

 私の初めての海外旅行先はロンドンでした。そこで私は、一人でも公園で自由な時間を満喫する人々の姿に魅了され、自分も、人目を気にせず自分の望むことをやりたいという思いを抱き、それが、後のイギリス留学に繋がりました。観光は一時的な楽しみですし、名所を訪れるのは素晴らしいことです。ただ、何気ない一コマに潜む観光地の魅力をより深い目線で眺めることも観光の大きな魅力で、それはその後の人生に何かしらの影響を与える可能性があります。このような人の可能性に繋がる観光地のあり方を、私と一緒に考えていきましょう。

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