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講義No.06073

英語表現の視点や発想を学ぼう

ニュアンスの違いを知り理解を深める

 英語の習得は難しいと感じている人がいるかもしれませんが、単語や構文の意味をただ暗記するのではなく、論理も一緒に覚えることで理解が深まります。例えば、「must」と「have to」はどちらも「~しなければならない」という意味ですが、「must」は話し手に権限のある言葉で、命令の意味が含まれています。ですから相手によっては、「must」を使うと失礼にあたることもあるのです。一方、「have to」は客観的な状況を表します。
 もう一つ例を挙げてみましょう。「Can I~?」と「May I~?」では「May I~?」の方が丁寧な表現ですが、なぜでしょうか。それは、「may」が目上の人に許可を求めるときに使う言葉だからです。一方、「can」は対等の関係にある相手に使います。

英語は相手を立てる言語

 英語の習得は、表現するときの「視点」や「発想」を合わせて理解することでも、より面白くなるでしょう。
 2つの例をみてみましょう。1つは、英語は相手を立てる言語だということです。状況によって変わることもありますが、自分と相手を指すとき、日本語では「私とあなた」と表すことが多いのに対し、英語では「You and I」と「あなた」を先に言うことが多いのです。

英語は結果を重視する言語

 もう1つは、英語は「結果」を重視する言語だということです。仮に機嫌のよくない友だちに、「何を怒っているの?」と尋ねるとします。日本語では、「経過」を重視するため、「怒っている」という状況の変化を表します。これに対し英語では、既に怒りに達しているという「結果」を重視するので、「Why are you mad at something?」のような表現になります。つまり、そこにたどり着くまでの経過が強調されるのが日本語、結果を強調するのが英語というわけです。このように視点や発想の違いで、言語表現は変わってくるのです。


この学問が向いているかも 言語学、理論言語学、比較統語論

名桜大学
国際学群 語学教育専攻 教授
中村 浩一郎 先生

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メッセージ

 私の専門は、言語学の中でも「比較統語論」です。言語を比較することで、言葉の特徴ばかりではなく、文化やその言語を使う人々の視点や発想までもが見えてきます。私は大学院生時代、英語を中心に研究していましたが、ドイツ語、イタリア語、ペルシャ語、ヒンディー語など世界のいろいろな言葉を学ぶうちに、日本語との共通点に気づき、この分野の面白さに目覚めました。最近では日本語の方言の違いにも興味を持ち、研究しています。あなたにもこの面白さをぜひ知ってほしいと思います。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

中学校英語教諭、高等学校英語教諭、小学校英語教員、塾、予備校、英語教室、英会話スクール等英語講師、航空会社客室乗務員、航空会社グランドスタッフ、ホテルスタッフ(フロント、客室係)、一般・国内旅行業務取扱主任者、旅行業者カウンター、ツアーコンダクター、ツアー企画担当 ほか

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 名桜大学は、平和・自由・進歩を建学の理念として1994年に開学。生きる力を育む教養教育(リベラル・アーツ)を基盤に、国際学群では、社会の多様なニーズに対応し地域および国際社会で活躍できる人材を育成、人間健康学部では、健康に生きる価値を人々と共に創りだす専門職、健康支援人材を育成しています。生涯のチカラとなる沖縄・名護での4年間。将来への扉は、ここから開かれています。

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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