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講義No.05889

コンピュータに見る力を与えて社会を便利にするソフトウェア技術

コンピュータに見る力を与える

 コンピュータは高度な情報処理が可能ですが、そこに「デジカメ」と「物体を認識するソフトウェア」を追加することで、「コンピュータに見る力(視力+知能)」を与えるコンピュータビジョンと呼ばれる学問分野があります。
 この分野では、デジカメで撮影した画像に何が写っているのかを、コンピュータの高度な情報処理能力で認識し、その認識した情報を何かに役立たせる技術を開発しています。

コンピュータの見る力の可能性を見出す

 コンピュータビジョンの研究成果は、医療、交通、産業、広告、芸術、エンターテインメント(ゲーム、アニメなど)といったあらゆる分野に応用できます。
 例えば、デジカメとコンピュータに、医者の知識を持ったソフトウェアを組み込めば、それは即座に医療診断システムとなります。
 コンピュータビジョンはCG技術と組み合わせればさらに強力になります。美術品の情報を持ったソフトウェアを与えれば、傷んだ美術品をデジカメで撮影し、CGで元の状態の復元映像を作ることや、肌や化粧品の知識を組み込めば、デジカメで撮影した人にCG上で化粧をさせたり、肌の傷み具合や日焼けなどを分析・予想してCG再現させたりできる美容支援も可能です。
 こういったソフトウェア技術で社会に役立つ何かを創り出すこと、そして、自由な発想で追究することがこの分野の研究です。

身近に必要なコンピュータの見る力

 あなたが普段持ち歩いているスマートフォンは、「カメラが付いた小型のコンピュータ」と考えることができます。このスマートフォンにソフトウェア(アプリ)で「見る力」を与えると突然便利な道具に早変わりします。カメラで撮影した人物の画像から健康状態を調べたり、カメラで周囲の街並みを撮影すると、そこに写っているお店の紹介をしたり、といったことができるようになっています。
 このようにコンピュータに見る力を与えて社会を便利にしようというコンピュータビジョンの分野は、日々あなたの生活を便利にしてくれるように発展しているのです。


この学問が向いているかも 情報工学、画像工学

長野大学
企業情報学部 企業情報学科 教授
田中 法博 先生

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メッセージ

 コンピュータでものを見る技術を使えば、これまで見ることのできなかった世界を目にすることができるようになります。コンピュータに視覚を与える技術を開発し、人間を支援するための技術を創り出すことで、これまで誰もできなかったことが、新たにできるようになることが学問的なおもしろさです。
 現在の科学技術や産業の発展はソフトウェアに大きく依存しているので、情報産業で新しいアイデアを出せる人材が重要になっていくでしょう。コンピュータでものを見る技術を学んで、まだ誰も見たことのない世界を一緒に発見していきましょう。

先生の学問へのきっかけ

 子どもの頃に観たSFドラマの中で、エンジニアが「VR空間内に再現された歴史上の科学者」と議論したり、知識を教わったりしながら、危機を脱するための解決策を見つけるというストーリーに衝撃を受けました。ここからコンピュータの力を借りて、自分の能力を拡張できるという考え方に興味を持ち、「コンピュータでモノを見る技術」の研究を始めるきっかけになりました。現在は、コンピュータビジョンと3DCG技術を融合させて、人の肌の状態を分析・可視化したり、文化財の昔の姿をVR空間内に再現したりする研究を行っています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

ソフトウェア会社SE/ゲームソフトウェア会社プランナー/ハードウェアメーカー組み込み機器開発エンジニア(ソフト+ハードの技術者)

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田中 法博 先生がいらっしゃる
長野大学に関心を持ったら

 長野大学は、1966年に地域の熱い期待を背負って誕生した「地域立」の大学です。本学は地域にある課題を発見し、地域とともに解決していく実践的な学びを大切にしています。地域には豊かな自然環境や歴史が宿る文化遺産、経済を牽引する産業や観光資源、安心して暮らせるまちづくりなど学びの要素があふれています。地域社会をフィールドに、主体的に考える力や、問題に対して多面的に取り組む力を養いながら漠然とした問題を明確化し、逆境に立ち向かっていける足腰の強い人材を育成します。

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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