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講義No.05882

革新的な大ヒット商品・サービスをつくるには

売れる商品、サービスを考える

 業種にかかわらず、多くの企業が日々行っていることは、「問題解決」です。
 つまり、「もっと自社の商品やサービスを買ってもらいたい」「お客さまに喜んでもらいたい」という目標に向けて、現状とのギャップを埋めることです。実際、多くの企業では顧客や他社のことを考えつつ調査を行い、課題を議論、共有し、今後の方向性を検討しています。新商品の開発やサービスの改善を行い、その結果のよかった点やさらに改善すべき点について評価を繰り返しているのです。

勝負どころは、品質? 機能? お客さまの笑顔?

 ただ、日本は成熟した社会ですから、いくら企業努力を重ねても大きく業績を伸ばすことは簡単ではありません。品質や機能は、すでに高いレベルにあります。他社と差をつけるには、「顧客にしてほしい思い」を考えることかもしれません。
 ビール業界を例に挙げると、業界1位、2位を争うアサヒビールとキリンビールの企業コンセプトはそれぞれ、「すべてはお客さまの「うまい!」のために」「おいしさを笑顔に」です。一方、3位のサントリーは「水と生きる」、4位のサッポロは「品質は、畑から」です。上位2社が顧客にしてほしい思いをコンセプトにしているのに対し、ほかの2社は品質をアピールしています。企業コンセプトが売り上げに直結しているとは言いきれませんが、興味深いデータです。

「顧客にしてほしい思い」が大ヒット商品を生む

 実際、「顧客にしてほしい思い」を商品化し、成功した商品に携帯音楽プレーヤーの先駆け「ウォークマン」が挙げられます。この商品が登場する前、各メーカーが競っていたのは、静かな部屋においたスピーカーで聴く際、いかにノイズをなくし、よい音質で聴けるかということでした。でも、私たちが「音楽を聴く時」を考えると、気分を変えたい時、その時は静かな部屋の中だけでなく、旅行や通勤通学中など外でもということになり、「持ち運べる音楽」が考案されました。そうした顧客への思いを商品化したことで、革新的な大ヒットを生んだのです。


この学問が向いているかも 経営学

長野大学
企業情報学部 企業情報学科 教授
森 俊也 先生

先生の著書
メッセージ

 あなたが将来の社会や企業でする仕事を一言で言うと、「問題解決」になります。
 問題解決とは、「現状と目標とのギャップを埋めていく活動」と言えます。例えば、コンビニ系の企業では、24時間営業をやめるか否か、スーパー系の企業では、これまでにない新しい店舗を模索しています。将来、こういった問題解決に取り組むためにも、4年間でコミュニケーション能力、マナー、協調性、多面的な視点、論理性などを身につけてもらいたいと思います。頑張っていきましょう。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

「情報サービスカスタマーエンジニア」「金融・銀行総合職」「流通小売総合職」「物流総合職」「食品総合職」「医薬・製薬MR、MS」「公務員行政職」「メーカー総合職」

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森 俊也 先生がいらっしゃる
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 長野大学は、社会福祉学部、環境ツーリズム学部、企業情報学部の3学部からなる大学です。
 本学は「地域貢献」を大学憲章に掲げ、学生が地域の課題を発見し解決できる人材に成長できるよう、地域の方との交流や地域産業への貢献など地域に根ざした学びを実践しています。
 さらに社会で必要とされる資格の取得(IT・簿記・語学)や希望する職業(公務員・教員)への就職をめざす「5つの特別コース」を設置し、地方上級公務員(行政職・福祉職)をはじめ金融機関、医療、福祉や観光関連などあらゆる分野で活躍しています。

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