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愛知教育大学の教員による講義

関心ワード
  • 人間関係、
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あなたはどの恋愛タイプ? 子どもの頃につくられる人間関係のベース

恋愛のタイプは、どうやってつくられる?

 恋愛をした時に、気持ちを素直に表現できる人、わざと相手に冷たくしてしまう人、不安で仕方ない人など、いろいろなタイプの人がいると思います。恋愛も相手の気持ちを思いやったり、共感したりする人間関係のひとつと言えますが、そのベースになっているのが1歳前後の乳児期における親や養育者との関係「アタッチメント(愛着)」だと考えられています。成長して恋人や親友と密接な関係を築いた時に、同じように密接だった乳児期の関係が再現されるのです。

3タイプのアタッチメントとは

 アタッチメントのタイプはおおよそ3つに分類されます。
 (1)自分の感情を素直に伝えられる<接近タイプ> (2)感情が希薄で、行動に表れない<回避タイプ> (3)感情と表情・行動がともなわず、人間関係が不安定な<アンビバレントタイプ>があります。
 乳児期に自分の気持ちを受け入れてもらえなかったり、大人の言動で傷ついたりした場合に、なりやすいのが(2)と(3)です。友人関係でも、より親しく密接した関係になると心の扉を閉ざしてしまう人や、「離れるとさみしいけど、近づくと傷ついて辛い」というジレンマに陥る人などがその例です。

アタッチメントはつくり直せる!

 でも、アタッチメントのつくり直しは可能です。それは親や養育者に値するような保育者や先生、そして、成長した時には恋人や伴侶などに、自分の気持ちを全部受けとめてもらう体験をすることです。「親(養育者)との関係はうまくいかなかったけれど、今の私はこんな人に支えられている」と感じることで、つらい過去や現実に向き合うことができ、人間的にも成長できるのです。
 私たちのベースは、乳児期の親や養育者との関係にあり、乳児期を幸福に過ごすことで、自己決定できたり、素直に感情表現できたり、その後の豊かな人生につながると考えられます。発達心理学では、乳児期の人間関係の重要性に注目しています。

この学問が向いているかも 幼児教育学、発達心理学


教育学部 幼児教育講座 准教授
林 牧子 先生

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先生がめざすSDGs
メッセージ

 私の専門分野は、子どもの不思議を研究していく発達心理学です。あなたは幼稚園や保育園の時、自分がどんな子どもだったか覚えていますか? その時の自分と、今の自分は、似たような部分もあったり、違う部分もあったり、とても不思議だと思いませんか? 子どもの時代は誰にでもありますが、意外にみんな忘れているものです。子ども時代をどのように過ごしてきたか、それをしっかりと見直していくと、自分のことがもっとよくわかったりします。心理学について、ぜひ興味を持って学んでいってください。

先生の学問へのきっかけ

 子どもの頃から犬や猫、文鳥やセキセイインコなど、たくさんの動物や虫たちに囲まれて育ちました。でも、生き物には寿命があります。飼っていた動物や虫たちの死を間近で見た経験が今の自分に大きく影響しています。大学では心理学部に入り、最初は臨床心理士、つまり心理カウンセラーになりたいと考えていましたが、心理学を論証していく研究があることを知りました。昔から考えることが大好きだったので、「基礎的な研究を深めていくのも面白いかも」と方向転換し、大好きな子どもへの関心が結びついて、発達心理学の研究に進みました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

公立幼稚園教諭/公立保育園保育士/小学校教諭/市役所(子ども課・子育て支援課等)

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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