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講義No.05806

そのブランドはいくら? ~会計学と経営学から社会を見る~

ブランド力とは何なのか?

 人や企業、あるいは国などの豊かさを「お金」という基準で計るのが「会計学」です。そして、それらをベースに付加価値や株式の評価額などを加味して企業の評価を行ったり分析したりするのが「経営学」です。
 例えば、2つの同じ家電があるとします。片方はブランド力のある家電メーカーの製品、片方はノンブランド品ですが機能や性能は同です。値段も同じなら、多くの人がブランド力のある家電メーカーの製品を欲しいと思うでしょう。それはなぜでしょうか? 純粋に製品の性能を比較するならば両製品は同じ価値になるはずです。しかし「○○社製」というブランド力が加わることで、その製品には付加価値が生まれるのです。

価格ではなく付加価値で差別化

 技術力が向上し、次々と新製品が出てくる時代にあり、性能的な差別化が難しくなる中で、他社製品とどこで差をつけるかといえば、何らかの「付加価値」です。その意味で成功を収めたのが、化粧品などで有名なTHE BODY SHOPです。同社は簡易包装や容器再利用によるディスカウント、化粧品製造における動物実験反対など「環境保護を実践している企業」としてのイメージを定着させました。そうしてブランド力を高めることができたのです。

同じお茶でも違う価値

 こうした付加価値によってものの値段が変わってくることは、私たちの社会ではたくさん見られます。例えばペットボトルの同じお茶があったとしても「堀北真希が飲んだお茶」と「一般の人が飲んだお茶」では、その価値がまったく変わってくるでしょう。ものの価値をどう評価するかによって、お金の動きも変わってくるのです。
 会計学の中でブランド力はなかなか見えてきませんが、それが売上という数値に反映されると、また違った見方ができることでしょう。会計学によって人間が行っている活動を「お金」に換算する。そうして最終的に経営学では社会の実態や現実など社会科学の観点も含め「豊かさ」を見るのです。

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この学問が向いているかも 会計学、経営学

北海道大学
経済学部 経営学科 教授
吉見 宏 先生

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メッセージ

 偏差値の高い大学が必ずしもよい大学とは限りません。ぜひ、あなた自身がどんなことに興味があるのかを考えて大学を選んでください。そして、その大学ではどのようなことが学べるのかをじっくり調べてみてください。例えば一口に経済学部といっても、大学によって学ぶ内容はずいぶん異なります。北海道大学経済学部では、経済学と経営学の2つの視点で経済全体を見通そうとしています。私たちがどうすれば今より豊かになれるのか、富はどこからくるのか、北海道の広大な大地の中で、このような問題を一緒に考えてみませんか?

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 北海道大学は、学士号を授与する日本最初の大学である札幌農学校として1876年に創設されました。初代教頭のクラーク博士が札幌を去る際に学生に残した、「Boys, be ambitious!」は、日本の若者によく知られた言葉で本学のモットーでもあります。また、140余年の歴史の中で教育研究の理念として、「フロンティア精神」、「国際性の涵養」、「全人教育」、「実学の重視」を掲げ、現在、国際的な教育研究の拠点を目指して教職員・学生が一丸となって努力しています。

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