夢ナビ 夢ナビ

検索結果一覧へ戻る

講義No.05463

日本人には理解しづらい? ペットとの正しいつきあい方

ペットブームの一方で意識の低い飼い主も

 日本はいま空前のペットブームです。ペット関連産業の売上は、2011年で1兆4000億円を超えています。パートナーとして、また家族の一員としてペットとの絆を大切にする人がいる一方で、飼育を放棄したり、中には虐待したりする人もいます。衝動的に購入したために途中で飽きたり、動物の飼育に関する正しい知識がなかったりすることが理由として考えられます。このような飼い主の意識の低さは、日本においてペットの歴史が浅いことも背景にあるようです。

日本と違い動物との暮らしの歴史が長い欧米

 欧米では動物との暮らしの歴史が長く、例えば犬についても、ペット以前に狩猟や使役動物(人間の作業のために使われる動物)として、また娯楽などに使われていました。そのために、目的に応じてさまざまな品種が作りだされてきました。例えば、ダックスフンドの脚を短くしたのは、狐狩りの時に小さな穴に入りやすくするためです。欧米人はこのようなそれぞれの品種が生みだされた背景を知っているので、その習性や性格もよく理解しています。それに対して、日本人にとってペットの種類とは単に毛並みや体の形の好みの問題でしかありません。また、欧米では犬や猫をお店で販売することが禁止されており、ペットはブリーダーや愛護センターで相談しながら入手するのが一般的です。日本では店舗で自由に入手できるので、飼い主の適性をチェックすることができません。また、生まれたばかりの子犬や子猫も販売されていますが、欧米では、生後8週間は親と一緒に暮らさせることが義務づけられています。

子どもの時に動物への意識を高めることが重要

 ペットは、人間が野生動物から作りだした動物ですから、人の世話がないと生きていけません。したがって、飼い主には最後まで世話をする責任があります。そこで日本において飼い主の意識をさらに高めるためには、子どもの時から生き物と接して、正しい関わり方を身につけることが必要です。子どもの模範となる大人の責任はとても重要です。


この学問が向いているかも 人間動物関係学、動物行動学

広島大学
生物生産学部 生物生産学科 教授
谷田 創 先生

先生の他の講義を見る
メッセージ

 私の専門は、人と動物との関係を研究する人間動物関係学という分野です。私は日頃さまざまな動物とつきあっているのですが、人間はそもそも動物がいなければ生きていくことはできないと感じています。そこで私たちが動物と仲よく暮らしていくためには、動物を利用するだけではなく、どのようにつきあっていけばよいのかを研究することも必要だと思っています。つまり「動物とともに生きていこうとする姿勢」が重要なのです。そのために私と学生は、日々動物と関わりながら、さまざまな動物との関係について研究を進めています。

大学アイコン
谷田 創 先生がいらっしゃる
広島大学に関心を持ったら

 広島大学は社会に貢献できる優れた人材を育成し、科学の進歩・発展に貢献しつつ、世界の教育・研究拠点を目指す大学です。緑豊かな252ヘクタールという広大な東広島キャンパスを抱え、また、国際平和文化都市である広島市内等のキャンパスを含め、12学部、11研究科、1研究所、大学病院並びに11もの附属学校園を有しています。 新しい知を創造しつつ、豊かな人間性を培い、絶えざる自己変革に努め、国際平和のために、地域社会、国際社会と連携して、社会に貢献できる人材の育成のために発展を続けます。

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

TOPへもどる