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大阪大学の教員によるミニ講義

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企業がスポーツチームを持つのは得か損か

スポーツチームを維持する費用

 社会人野球や実業団ラグビーなど、企業がスポーツチームを持つことがあります。選手の多くは社員として半日程度の仕事をしながら、各競技の練習に打ち込みます。ただしチームの規模によって、特に団体競技の場合は、練習場所の確保や道具の調達、試合の時の移動などに多額の費用が必要となります。
 企業がお金をかける場合には、当然それに見合った見返りを期待するはずです。それでは、スポーツチームを持つことで企業はどんなメリットを得るのでしょうか。

判断の基準は費用対効果

 メリットとして考えられるのは、広告効果と社員の士気向上です。自社チームの試合がテレビで放送されたり新聞記事になったりすれば、会社の名前を多くの人に知ってもらえるので広告効果があります。すなわちテレビCMを流したり、新聞広告を出したりするのと同じ効果を期待できるのです。
 士気向上については、自社チームが勝つと自然に社内の雰囲気も盛り上がるでしょう。社員が球場に駆けつけて、みんなで自社チームを応援すれば一体感が生まれます。こうして社員の気持ちが一つにまとまることが、仕事をする上でも有効と判断されているのです。

お得なスポーツは駅伝やマラソン!?

 費用対効果が最も高いスポーツは何でしょうか。それは野球でもラグビーでもなく、駅伝やマラソンです。これらの競技は、メンバーや道具が少なくて済むため費用を抑えることができます。しかも、レースの先頭集団に入っていれば、テレビ放送でほぼ映りっぱなしになるので、広告効果は抜群です。日本人は駅伝やマラソンを好むので、特に日本では高い広告効果が期待できるのです。
 景気が厳しくなっている世の中では、企業がスポーツチームを持つことについても費用対効果をしっかり計算することが必要です。費用を抑えて社員の士気を高めるなら、社員が参加する運動会を開催する手があります。野球チームを持つ費用よりもかなり低い費用で、多くの社員が盛り上がることができるでしょう。

部活をやめると出世しないって、ホント?

この学問が向いているかも 経済学、労働経済学


経済学部 経済学専攻 教授
佐々木 勝 先生

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メッセージ

 経済学といえば、株式や景気、為替などのテーマが頭に浮かぶかもしれません。けれども、他にもさまざまなテーマを取り上げて研究しているのが、経済学の面白いところです。例えばスポーツや恋愛など経済とは関係ないような対象も、経済学で考えることができます。あるいは行動経済学の分野では、効果的なダイエット方法や、ギャンブルなど人が依存症に陥るメカニズムも研究対象となります。心理学の領域まで含む、さまざまなトピックをカバーする経済学の面白さを、ぜひ知ってください。

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