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講義No.05066

SPAで急成長! ユニクロの「儲かる仕組みづくり」

地方の小売店からスタートしたユニクロ

 企業の経営戦略とは、ひと言でいえば「いかにして儲かる仕組みを作るか」です。しかもそこには、他社とは明らかに違う自社だけの強みがなければなりません。誰もが知っているユニクロは、もともとは1949年に山口県宇部市で生まれた柳井正氏(現会長兼社長)が開いた小さなカジュアル衣料品店「メンズショップ小郡商事」でした。1984年にはユニクロ第1号店を広島市に出店しましたが、しばらくはナショナルブランド(一般にどこでも売られているブランド)の商品を扱っており、現在の利益規模とはほど遠い経営形態でした。

製造型小売業へ転換してヒット連発

 ユニクロは、1990年代後半からアメリカの衣料品小売業「GAP(ギャップ)」をモデルとして、製造型小売業(SPA)への事業転換を果たしました。SPA(Speciality store retailer of Private label Apparel)とは小売業自身がオリジナル商品を企画し、生産コストの安い海外で製品化したものを売る、新しい小売業のシステムでした。ユニクロが成功したカギのひとつは、日本から製造・品質管理の熟練者を海外工場へ派遣し、徹底的な品質管理を行ったことです。

素材から共同開発、消費者の声を聞いて製品改良

 ユニクロの低価格で高品質な商品、自社企画だからできる豊富な品揃えは消費者の心をとらえ、特にフリースが2600万枚を売り上げ大ヒットしました。2001年には直営店舗数が500店舗を超え、売上、経常利益ともピークに達しました。2000年代からはグローバル化を進めるとともに、素材メーカーと共同で「ヒートテック」や「シルキードライ」など機能性衣料の開発販売に力を入れ、消費者の声を取り入れて年々製品改良を重ねています。旬のタレントを使った大掛かりな広告宣伝のイメージがありますが、実は地道にきっちり「売れる仕組みづくり」をしてきた結果が、近年の営業利益率14~16%という高い数字に現れています。

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この学問が向いているかも 経営学

兵庫県立大学
国際商経学部 国際商経学科 教授
當間 克雄 先生

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メッセージ

 経営学とは、企業がどうやって収益を上げるか、つまり「儲かる仕組み」をどうやって作り出していくかを考える学問です。ものごとを限られた方向から見るだけでは、たくさんの要素が複雑に絡んで成り立つ「経営」をうまくコントロールすることはできません。いろいろな角度からものごとを見る「複眼的思考」をぜひ養ってください。まずは新聞を複数読んでみましょう。同じニュースでも取り上げ方、視点によって各紙の考え方が違います。高校時代から、さまざまな角度からものごとを見る訓練をして、未来を作る経営学をともに学びましょう。

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 兵庫県立大学は、前身の神戸商科大学、姫路工業大学、兵庫県立看護大学を統合し、新たな総合大学として出発しました。現在、6つの学部、14の大学院研究科、4つの附置研究所等を擁する、公立大学としては有数の規模の総合大学に発展しています。
 2019年からは「経済学部」と「経営学部」の2学部を再編し、「国際商経学部」と「社会情報科学部」を開設しました。
 これからも公立大学のトップランナーとして、兵庫から全国へ、そして世界を目指して、学生と共にTRY(挑戦)を合言葉に進んでまいります。

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