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講義No.04789

まずは行動してみることから国際協力活動が始まる

「自分にできることなどない」と決めつけない

 国際機関やNGO(非政府組織)などに入り、その職員やボランティアとして国際協力活動をしたいという人は多いでしょう。ただ、実際に現地に行っても何もできないのではないか、ということを心配する人は少なくありません。2011年の東日本大震災のボランティア活動においてもそのような声が聞こえてきました。また、自分にはこれができると思って行っても、現地のニーズとずれていて思うような活動ができず落胆したり、力のなさに直面したりということもありえます。自分が現地でどのような役に立てるのかを、事前にあまり考えすぎると、なかなか行動に移せなくなってしまいます。そして、はじめから役には立たないと決めつける必要もありません。

わざわざ来てくれたということだけで助けとなる

 2004年のスマトラ島沖地震によって大きな被害を受けた地域にインドネシアのアチェ州があります。アチェは長い間紛争状態にあり、地震当時、外国人が実質入ることはできない状況にありました。しかし地震、津波が起きたことによって、たくさんの外国人が支援に来るようになり、状況は一変しました。そのときアチェの人々は、外国人が物資を届けてくれたことはもちろんですが、それとは別に、外国人がわざわざアチェまで来てくれたということ自体をうれしく感じていたようです。 

交流する中で作り上げられていく国際協力活動

 国際協力活動は、もともと何か明確な目的があって、それを達成するというものだけではありません。まずは現地に行ってその地域の人やコミュニティと実際に交流する中で初めて、人々の思いや抱えている問題がわかる場合が多々あります。国際協力活動とは、本来はそうやって現地の人と支援者が互いに交流する中で、理解し変化し合って作り上げられていくものです。たとえ何ができるかはわからなくても、実際に行って、交流が生まれるということ自体に十分意味があるのです。

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この学問が向いているかも 国際協力論、開発学

奈良県立大学
地域創造学部  准教授
亀山 恵理子 先生

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メッセージ

 私が国際協力や東南アジアに関心を持ったきっかけは、高校生のときに、フィリピンの路上で暮らす子どもたちの映像を見たことでした。その後、大学時代に1年間インドネシアへ留学し、実際に現地の人と接する経験を重ねる中でさらに関心が深まり、国際協力活動に携わったり研究をしたりするようになりました。高校時代は勉強で忙しいと思いますが、本を読んだり、映画を観たり、人と会ったりという時間を大切にしてください。そしていろいろなことに関心を持って奈良県立大学に来て、さらに一緒に学びを深めていければと思います。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

語学学校講師、旅行会社、地方公務員、福祉関係、医療機器商社、建設会社営業、テレビ局制作スタッフなど

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 ■「基本理念」
 わが国が21世紀において、さらなる発展を遂げるためには「地域」に視点を置いた教育研究が必要です。地域経済や観光に関する教育研究により、地域づくりに貢献できる優れた人材を養成するとともに、研究活動の成果を地域に還元し、さらに地域に開かれた大学として生涯学習の場を提供することによって、社会・文化の発展に寄与すること。
 ■「地域創造」とは
 経済、文化、歴史、社会等に関して一つのまとまりとしての意味を持った地域を活性化し、人々が豊かな生活を享受できる地域社会を築くことです。

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