夢ナビ夢ナビは、さまざまな言葉をデータベースから検索・閲覧し、将来の進路を決める“きっかけ”を提供します。

講義No.04691

日常生活と法のかかわり~民法の世界へのいざない~

日常生活のルール「民法」

 あなたが友人のマンションに自転車で遊びに行くと、駐輪場の壁に「入居者以外の駐輪禁止! 見つけた場合には速やかに撤去し、罰金を申し受けます。」との張り紙があります。多少の不安を感じつつも少しの間ならと隙を見て駐輪しました。もし管理人に見つかったとしたら、本当に自転車の撤去を甘受し罰金を支払わなければいけないのでしょうか。日常生活のなかで私たちが何となしに当然だと思っていることも、実際には必ずしもそうでないことが多いのです。あらゆる事象には必ず根拠があるはずですが、日常私たちはそれをあまり意識していません。あなたが撤去されるのではないかと「不安」を覚えるのはなぜか。その可否を判断する材料と能力を有していないからです。そして、この社会でその材料となりうるのは法律であり、なかでも民法は日常生活のあらゆるルールを定めています。民法学のフィルターを通せば、きっと普段気づかない意外な発見と驚きに出会えるはずです。

数学と法律学の関係

 「法学は暗記科目?」と思われがちですが、実は数学のように問題を解く学問なのです。もちろん、必要な知識は覚えますが、それは数学で公式を覚えないと問題が解けないのと同じです。数学と大きく異なるのは、1つの問題の正解が複数成り立ちうること。それには、法律学という学問が「解釈学」によって構築されていることが関係しています。

遠足のしおりの「解釈学」

 解釈学は誰しもが小さい頃から無意識のうちに経験しています。例えば、小学校の遠足のしおりにあった「おやつは300円まで」というルールです。これはどういう意味でしょうか? 定価100円のチョコが80円で売られていたら、何円と計算するのでしょう? お母さんの手づくりお菓子の値段は? リンゴはおやつ? 考え始めると不確かなことが続々と! しおりにはそこまで書かれていません。そこでルールの解釈が必要となるのです。これと同じように、法律というルールの解釈を考える学問、それが法律の「解釈学」なのです。

アイコン

講義を視聴する(1分)

アイコン

講義を視聴する(1分 その2)

アイコン

講義を視聴する(1分 その3)

アイコン

講義を視聴する(30分)

この学問が向いているかも 法学(法律学)

中京大学
法学部 法律学科 准教授
上田 貴彦 先生

メッセージ

 あなたは法律にどんなイメージを持っていますか。「難しそう! 弁護士が使うもので自分の生活とは無関係」と言う人も多いかもしれません。しかし、気づいていないかもしれませんが、実際には私たちは毎日のように法律に触れています。例えば、普段の買い物や電車に乗る時、映画館や病院に行く時さえも、無意識のうちに法律行為を行っているのです。そして、そこにはあなたの想像を越える広大な学問の世界が広がっています! 法律学というフィルターを通すことで、普段見慣れたこの世界に未知の発見と驚きをプラスしてみませんか。

先生の学問へのきっかけ

 高校生の頃に「弁護士になりたい」と思ったのが、法律を学ぶきっかけでした。しかし、大学で法律の勉強を進めるうちに、民法の楽しさを知り、さらに大学院に進学して教授から研究の道を勧められて、いつしか民法学者を志すことになったのです。民法は、一般人同士の利害が衝突したときにその調整を図る法律です。その分、ほかの法律に比べて柔軟な解釈ができ、パズルを組み立てていくかのような非常に論理的な思考方法を用いる点が魅力です。大学ではドイツをはじめとする外国の法律や判例なども参考に研究に取り組んでいます。

大学アイコン
上田 貴彦 先生がいらっしゃる
中京大学に関心を持ったら

 中京大学は10学部18学科を擁する総合大学です。
 中京大学ではそのスケールメリットを活かした履修システム(学部の枠を超えた他学部専門科目履修システム)やキャリアサポート・留学サポート・資格取得サポートなどのプログラムを提供しています。中京大学では、成長の好循環を生み出す3つの場(経験を通じて自らの可能性に気づく「気づきの場」、目標を持って専門性を身につける「学びの場」、そして身につけた知識を社会に活かす「実践の場」)を提供し、自ら行動し成長する人材を育成します。

TOPへもどる