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講義No.04545

人の心を「揺さぶり」「突き動かす」広告を作ろう

何を考えてデザインする!? 広告の広告たる由縁

 街には多くの広告があふれています。街中でふと目にした広告が、無性に忘れられなくなるという経験をしたことはないでしょうか。その瞬間に、広告の作り手の勝利が決まります。企業は商品を売るために広告を作ります。しかし、広告表現にはいわゆるマーケティングでは割り切れない何かが潜んでいるのです。もちろん「こう表現すれば必ず売れる!」という黄金律などありません。「このポスターで何を伝えたいのか」「何を考えてそのデザインにするのか」とひたすら自問しながら活動していくのが広告作りです。

広告から生まれるコミュニケーション

 広告には話題性を生み出す要素が不可欠です。そう考えると、売れるか、売れないかということよりも、その広告によってコミュニケーションやコミュニティが喚起されたり、生まれたりするのか、ということが重要になります。例えば、タレント2人がガスマスクを手に花畑に立っている、テレビ番組のポスターがありました。番組の説明になるのか、視聴率に直結するのかどうかはさておき、「何だろう、この違和感は」と、何らかの気持ちを受け手に与えることは確かです。これこそが広告の第一歩です。「何だろう、このポスター」と、人々の話題になれば、そこにコミュニケーションが生まれます。広告はある意味、人と人とをつなぐコミュニケーションツールだと言えるかもしれません。別の言い方をすれば、広告を成り立たせているのは、まぎれもなく一つの社会なのです。

自分の日常をもう一度見つめ直してみよう

 映画を観て感動したとしましょう。あなたはなぜ、その映画に感動したのでしょうか。映画のどこを観て泣けると思ったのでしょうか。また、それはなぜでしょうか。日々の暮らしでの、この「なぜ」「なぜ」の連続の中にこそ、広告表現作りのヒントが隠されているのです。人が感動するとはどういうことなのか、心に響くとはどういうことなのか、たった一枚のポスターも、たくさんの「なぜ」を乗り越えて出来上がったものなのです。

参考資料
1:爆問学問 (C)NHK

この学問が向いているかも デザイン学、芸術学、コミュニケーション学

九州大学
芸術工学部(大学院芸術工学研究院)  准教授
齋藤 俊文 先生

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メッセージ

 絵でも、写真でも、映画でも、何でもいいですから、あなたが興味を持ったものを「観て」ください。例えば、それが絵ならば、なぜその絵に興味を持ったのか、そして、なぜ心に残るのかをじっくりと考えてみてください。考えて考えて、わからなくなったら、またもう一度その絵の前に戻って「観る」ということが大事だと思います。広告はコミュニケーションを呼び起こすものです。街にあふれる情報の中から「何だこれ?」と思えるものを見つけて、あなたの内なる感覚を鍛えてください。

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齋藤 俊文 先生がいらっしゃる
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※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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