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講義No.04535

リーダーシップを育む「創造的な法学」とは

法学はパンのための学問か

 ドイツで法学は、「パンのための学問」と言われます。つまり、どんな時代にも社会で役立つ学問なのです。法学の目的の一つは、世の中の争いを速やかに解決することです。例えば、AさんがBさんを殴ってケガをさせたとします。刑法では、「殴って」「ケガをさせた」という事実を取り上げ、法律にのっとってAさんを裁きます。しかし、AさんにはBさんを殴るだけの理由があったかもしれませんし、Bさんにも悪いところがあったのかもしれません。だからと言って、お互いを非難し合っていたのでは問題が解決しないので、法律が物事をある程度単純化し、迅速に解決するのです。

未来を見据えた法律を

 また、法学にはもう一つの目的があります。それは、社会の秩序をつくることです。例えば、グローバル企業をつくる、国境を越えて製品を売る、開発途上国でプロジェクトを立ち上げるなど、たくさんの人が関わる組織を新しくつくり取り引きを行う場合、一定の秩序を保つためのルール(法律)が必要になります。このとき、「先々このような問題が起こるかもしれない」と想像力を働かせながら、未来を見据えて法律をつくることが重要です。つまり、「創造的な法学」が求められているのです。

法律を武器にリーダーシップを身につける

 「創造的な法学」を実行するには、リーダーシップが鍵となります。リーダーシップは、何も特別な人だけが持っているものではなく、訓練次第で誰でも身につけることができます。組織の大小に関係なく、一人ひとりが身につけることで、身近な問題もグローバルな課題も解決に向かうことでしょう。
 リーダーシップを図るには、関わる人々が納得できるような交渉力が必要です。一部の利益を追求するだけでは人々は納得しません。全体の利益を考え、人を動かすのがリーダーシップなのです。法学はデータを集め、法律というルールを論拠として相手を説得するスキルを身につける学問ですから、リーダーシップの養成にも大いに役立ちます。


創造的な法学とは何か考えてみよう

この学問が向いているかも 法学

大阪大学
法学部 国際公共政策学科 教授
野村 美明 先生

先生の著書
メッセージ

 将来どんなことがやりたいのか、何になったらいいのか迷っている人にとって、法学は最適です。なぜなら、4年間でいろいろなことを広く学ぶことができ、それが社会に出たときに、きっとあなたの役に立つからです。もちろん、例えば国際社会で活躍したいなど、夢や目標をすでに持っている人にとっても法学は適しています。法学は世の中の秩序をつくり、紛争を解決するために必要な「テクノロジー」ですから、あなたの目標に合った法律の分野を勉強し、社会で、世界で、ぜひ活躍してほしいと思います。

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野村 美明 先生がいらっしゃる
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 自由な学風と進取の精神が伝統である大阪大学は、学術研究でも生命科学をはじめ各分野で多くの研究者が世界を舞台に活躍、阪大の名を高めています。その理由は、モットーである「地域に生き世界に伸びる」を忠実に実践してきたからです。阪大の特色は、この理念に全てが集約されています。また、大阪大学は、常に発展し続ける大学です。新たな試みに果敢に挑戦し、異質なものを迎え入れ、脱皮を繰り返すみずみずしい息吹がキャンパスに満ち溢れています。

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