スポーツ社会学、開発学、国際協力学

私の研究は、日本ではまだ珍しい「スポーツを通じた社会貢献」、中でも「開発途上国の社会的課題の解決」を目的としています。多くの開発途上国では、貧困、紛争など、さまざまな社会的課題を抱えています。スポーツは、これらを直接解決することはできませんが、個人の生活の質を上げることに貢献します。まさに今、部活動などで熱心にスポーツに打ち込んでいる人もいることでしょう。そんなスポーツのよさや価値を一番わかっているあなたに、スポーツを通じて社会に貢献できることを一緒に考えてほしいと思います。

「スポーツに関する仕事がしたい」と、青年海外協力隊に入り、体育教師としてジンバブエに駐在しました。しかしそこは、食べ物が不足し、勉強も満足にできない環境にありました。「ここで体育を教える意味とは何だろう」と疑問を感じ、今度はNGOに所属して、コソボ共和国に行きました。その頃コソボは、難民が国に戻り始めた厳しい状態でしたが、あかりもないボロボロの体育館で、懐中電灯を頼りに人々がバスケットボールを楽しむ姿を見て「スポーツをしてきた経験が国際協力に役立つのではないか」と研究に道に進んだのです。

外務省職員、公益法人職員、JICA職員、社団法人事務局長、開発コンサルコンサルタント、国際交流基金職員、大学国際課職員、大学教員、国際協力NGO駐在代表、新聞記者、民間企業社員ほか