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講義No.04272

大成功する秘訣は、「イノベーション」にあり

ダイナミックな体験から学ぶ

 アンドリュー・カーネギーを知っていますか? 19世紀、アメリカで製鉄業を成功させて10兆円を超える資産を築き、「鉄鋼王」と呼ばれた人物です。経営学は、過去の事例から多くを学びますが、カーネギーの成功体験のようなスケールの大きい事例は、企業経営で成功するには何が大切なのかを私たちに教えてくれます。
 では、なぜカーネギーはビジネスで大成功することができたのでしょうか。それを解くカギが「イノベーション」です。

イノベーションが利益を生む

 製鉄で起業する以前、カーネギーは鉄道会社で働いていました。当時の鉄道は最先端産業で、厳密なコスト計算で効率よく運営される巨大組織でした。カーネギーは、時代の先を行く最新の経営手法を鉄道会社で学びました。そして、製鉄業を始めるにあたって、鉄道会社の経営手法を全面的に製鉄の世界に導入したのです。その結果、カーネギーの工場は世界一効率のよい製鉄工場となり、莫大な利益を生み出しました。
 カーネギーが鉄道と製鉄という異質のものを組み合わせたように、新しいアイデアでそれまでの常識を変えることを「イノベーション(革新)」と言います。イノベーションによって、例えば他社ではまねできない商品価値が生まれ、その結果、利益が生まれます。つまりカーネギーに大成功をもたらしたのは、彼が起こした大きな「イノベーション」だったのです。

馬車+馬車≠汽車?

 「イノベーション」という用語を世に広めたのは、ヨーゼフ・シュンペーターという経済学者です。彼はその言葉の意味を説明する際、「馬車を何台つなげても汽車にはならない」とたとえました。汽車は、馬車とはまったく別の乗り物です。汽車をつくりたければ、馬車を改良するのではなく、汽車そのものを構想しなければなりません。つまり乗り物そのものを変える根本的な変化が必要です。同様に企業経営を成功させるには、これまでの延長にあるものではない、まったく新しいものをつくり出す創意工夫とチャレンジ精神が常に求められるのです。


この学問が向いているかも 商学、経営学

一橋大学
商学部 経営学科 教授
島本 実 先生

メッセージ

 高校までの勉強は決められた知識を吸収することが中心ですが、大学では自分で学びたいことを選び、必要な知識を自分で集めるものです。と言っても、難しく考える必要はありません。まずは、あなたが興味のあるものを中心に勉強すればいいのです。そもそも自分が何に興味があるのかわからないとしても、それは立ち止まって探しても見つかりません。悩む前に一歩踏み出して、「とりあえずやってみる」という精神で先に進んでください。「勉強していくうちに興味がわいてきた」なんて、よくあることなのです。

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島本 実 先生がいらっしゃる
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 一橋大学の大きな特色として、まず第1に挙げられるのは、我が国で最も伝統のある社会科学の総合大学として、常に学界をリードしてきたという長い歴史と実績、並びにこの伝統を受け継ぎ、人文科学を含む広い分野で、新しい問題領域の開拓と解明を推進する豊富な教授陣に恵まれていることです。第2は、商学部・経済学部・法学部・社会学部の垣根が低く、学生は各学部の開設科目を自由に履修することができます。また、10人から15人程度の少人数で行われているゼミナール制度(必修)を核とする少数精鋭教育も本学の特色のひとつです。

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