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講義No.04186

小論文の書き方のコツを教えます

問われる「言語情報処理能力」

 国語は言語情報処理の能力を身につける教科です。小論文では、言語情報処理能力がどれだけ備わっているのかが問われます。複雑な現象・複雑な尺度・複雑な評価をそのまま小論文に書くと、評者には伝わらず「書いた人は言語情報処理能力がない」と判断されます。小論文の構成は単純なほどわかりやすく、読み手が今どの部分を読んでいるのかがわかるように書くことがポイントです。

文章構成の基本とは

 文章構成では文章をいくつかのパーツに分け、それぞれに働きをもたせます。一般的には課題についての「主題(課題に対しての自己評価)」と、それを支える具体的事実や尺度=「論拠」に分かれますが、論拠が1つだと説得力が弱いため、だいたい3つの観点から論拠を述べるとバランスのとれた文章になります。3つの論拠を探すヒントとして「個人・国民・人間」「過去・現在・未来」「経済的・道徳的・社会的」など、尺度の異なる観点をできるだけたくさん知り、主題に合わせて使えるようにしておきましょう。

文字量は見た目も大切

 例えば800字で小論文を構成するなら、最初に主題を100文字でまとめ、それを支える3つの論拠で各200文字程度、最後の100文字で主題を再提示することで、わかりやすく見た目にもバランスの取れた小論文になります。この手法は「両括型」と言います。主題を決定してから書くため、書き手が下書きをせず解答用紙に書いても主張がぶれませんし、読み手にとっても主張が早くわかり読みやすい書き方です。末尾に主題を再提示するのは念押しとしての働きをねらっています。このほかにも、文章の冒頭に主題を書いて後ろに論拠を書く「頭括型」、末尾に主題を書いてその前に論拠を書く「尾括型」もありますが、わかりやすい構成として「両括型」がオススメです。
 小論文と言えば、とかく小難しいのがいいと考える人も少なくないようですが、それは文学の場合であり、小論文にはわかりやすさが求められます。

参考資料
1:小論文の基本的な書き方(オープンキャンパス模擬授業レジュメ)
2:先生の研究活動

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この学問が向いているかも 教育学、国語教育学、国語学

大阪教育大学
教育学部 教員養成課程 国語教育専攻 教授
野浪 正隆 先生

メッセージ

 小論文がうまくなりたい、読み手にとってわかりやすい文章を書きたいと考えるなら、興味のある分野について書かれた新書(テーマに沿ってある事柄をわかりやすく解説した本)をできるだけたくさん読んでください。なぜなら、その分野に対しての知識が手に入るのと同時に、あなたが文章を書くときのキーワードを手に入れることができるからです。新書は内容が簡潔に書かれているため、文章構成の参考にもなるでしょう。日頃から新書を読みなれておくと、イザというときの助けになると思います。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

小中高の教員、教育委員会指導主事、私立高校教員、国立大学付属中学校教員、私立大学教員、国立大学非常勤講師、警察官、市役所職員、学習塾講師、学習参考書出版社編集

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 本学は、我が国の先導的な教員養成大学として、教育の充実と文化の発展に貢献し、とりわけ教育界における有為な人材の育成をとおして、地域と世界の人々の福祉に寄与する大学であることを使命としています。この使命を達成するため、実践的な教職能力を養う優れた教員養成教育を推進し、豊かな教職能力を持って教育現場を担える学校教員を育成するとともに、学術と芸術の多様な専門分野で総合性の高い教育を推進し、高い専門的素養と幅広い教養をもって様々な職業分野を担える人材の育成をめざしています。

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