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講義No.04097

世界と戦うたくましさの秘密

体幹を鍛えて、当たり負けしない身体に

 日本人の体格は、欧米人に比べて小さく、手足の長さや筋肉の付き方も違います。そのため、サッカー日本女子代表では、海外の選手に「当たり負け」しないように体幹を鍛えています。また小さい体でも欧米の選手に対抗できるように、急激なストップやターンなど、さまざまな方向への加減速をともなう素早い動き(俊敏性)を鍛えるためにアジリティトレーニングなども取り入れています。

若い世代から自己管理を指導

 サッカー日本女子代表の「育成世代」と呼ばれるU-17やU-20などの若い選手には、自分でピークパフォーマンスを発揮する準備ができるように、セルフコンディショニングの指導がされています。日本代表として世界と戦うために、自分でストレッチングやアイシングを行って自己管理できるたくましい選手に育ってほしいと考えられています。また代表に招集される選手でも、自分のチームに戻ったときにトレーナーが必ずしもチームにいるとは限らないので、将来を見据えて自分自身でテーピングや補強トレーニングができるようにします。
 日本代表では時差対策も重要です。海外での試合や遠征が多く、アウェーでは時差があるため体調を崩したり、身体がじゅうぶんに同調できずパフォーマンスが低下する場合があります。そのため、出発前から現地の時間に合わせた生活にシフトしたり、機内での過ごし方を考慮する必要があります。睡眠や食事の時間を毎日少しずつずらしていき、光刺激を受ける時間を考慮するなどの工夫がされています。

怪我をする前に予防する大切さ

 サッカーでは膝の靭帯損傷や足首を捻挫することがあります。これらを防ぐためには、練習前後のストレッチングや練習後のクールダウンを行うなど、怪我をしにくい身体づくりが大切です。近年のスポーツ医学ではスポーツによる怪我の予防が注目されています。トレーナーの仕事は、選手が怪我をしてからスタートするわけではありません。選手に怪我をさせない体づくりのサポートもトレーナーの重要な仕事です。

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この学問が向いているかも 鍼灸学、運動学、スポーツ医学

関西医療大学
保健医療学部 はり灸・スポーツトレーナー学科 講師
山口 由美子 先生

メッセージ

 アスレティックトレーナーは、裏方と言える仕事ですがとてもやりがいがあります。怪我が治った選手が試合に出たり、チームが勝ったときにはトレーナーとしての大きな喜びを感じられます。自分が怪我をしてスポーツができなくなってしまった人や、怪我をしている選手に手を差し伸べたいと思っている人にはぜひトレーナーの道を歩んでほしいと思います。トレーナーの視点からスポーツ傷害予防やパフォーマンス向上をめざす、とても夢のある仕事です。

先生の学問へのきっかけ

 高校時代はサッカー部のマネージャーをしていました。鍼灸(しんきゅう)師になりたいと短大へ進学し学んでいた時に「日本体育協会公認アスレティックトレーナー」の資格があることを初めて知りました。高校の部活動の顧問へ恩返しをしたくてこの資格をめざしたのが、スポーツトレーナーへの道の始まりでした。その恩師が念願の全国大会出場を決めた時、私も同じベンチにトレーナーとして座っていました。そして、3年後には全国優勝を果たしたのです。現在は大学教員をしながらサッカー日本女子代表にトレーナーとして関わっています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

スポーツトレーナーとしてJリーグ/Fリーグ/日本代表など(以上サッカー)、プロ野球/メジャーリーグ/社会人野球/高校野球部など(以上野球)、そのほか各種スポーツで活躍中です。ほかに治療院や病院への就職があります。

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山口 由美子 先生がいらっしゃる
関西医療大学に関心を持ったら

 関西医療大学では「看護師」「保健師」「助産師」「理学療法士」「臨床検査技師」「はり師・きゅう師」「柔道整復師」の国家試験合格をめざし、2学部5学科の学生が同じキャンパスで学んでいます。学科の枠を超えた交流を通して、異なる職種・業種への理解が深まり、チーム医療に携わる者としての素地が培われます。2018年4月には、国内外で幅広く活躍できる作業療法士をめざす「作業療法学科」を開設。次代の医療を見つめ、進化を続ける本学なら、あなたが思い描く未来をきっとカタチにできるはずです。

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