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講義No.03989

スポーツ選手を支える「理学療法」

故障した選手をベストコンディションに

 理学療法士にはいろいろな役割があり、ケガなどで故障をした選手が再びプレーできるようサポートするのも仕事のひとつです。選手はケガが治ったとしても、休んだ分だけ体力が低下し、動き方も忘れています。そういう状態ですぐに練習を始めると、体のどこかに無理がかかって別のケガをしたり、同じケガをするおそれがあります。つまり、ケガが治ることとプレーができることの間には、開きがあるのです。理学療法士は、選手が100%の力でプレーできるよう万全のコンディションに整え、現場に復帰させるまでが仕事と言えます。

スポーツの「動作」に注目

 サポートする上で、「動作」に注目していくことも大切です。人の動きと、関節や筋肉などの関連性には決まったパターンがあります。また、投げる・走る・飛ぶといったスポーツ動作には、本人が意識していない筋力・体の硬さなどが影響しています。例えば、ヒザのじん帯損傷などといった故障は、着地した時にヒザの向きが足先の向きより内側に入るのが大きな原因です。この動きは足首や股関節にも要因があり、そこの筋肉の硬さや弱さが考えられます。この場合、理学療法士はヒザだけを見るのではなく、実際にほかの関節を触ったりスポーツ動作を見て、ケガの要因を探ります。そしてその選手ならではの問題点を見つけ、「よい動き」を身につけてもらうためのストレッチやトレーニング方法などをアドバイス・指導していきます。

故障を防ぎ、能力も高める

 理学療法は運動によるケガを治すのはもちろん、スポーツのパフォーマンスを高めることにもつながります。実際に股関節のストレッチなどをすると、プレーの動きもがらりと変わることがあるのです。最近では「超音波」を使い、筋肉や関節の状態を見る技術も広がってきています。今までの見る・触るといった主観的なものを、客観的に見ていくという技術は、理学療法の今後のテーマになってくるでしょう。


この学問が向いているかも リハビリテーション学、理学療法学

京都橘大学
健康科学部 理学療法学科 教授
横山 茂樹 先生

先生の著書
先生がめざすSDGs
メッセージ

 スポーツ選手がヒザを損傷した場合、復帰までに半年から1年はかかります。復帰後は、同じ期間を何ごともなく練習していた場合より、さらに高いパフォーマンスを身につけた選手として現場に戻っていってほしいと考えています。講義では資格取得だけではなく、テーピングの仕方から最先端の技術まで多彩に学び、さまざまな面から選手をサポートできる人材を育てていくのが目標です。故障がマイナスではなく、プラスになるようなリハビリをめざし、あなたには「人を支える」ことに喜びの見いだせる理学療法士になってほしいです。

先生の学問へのきっかけ

 私は高校時代、野球部に所属していましたが、1年生の時に「野球肘(ひじ)」というケガ(スポーツ障がい)を負ってしまいました。この時に、「なぜ肘を痛めたのか?」「スポーツに復帰するためには何をするべきなのか?」といろいろと悩みました。
 この経験から、人体の構造(特に筋や骨・靱帯)やスポーツ障がいの発生メカニズム、投球などのスポーツ動作との関連性、スポーツ障がいを予防するためのエクササイズなどに興味を持つようになりました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

理学療法士/日本体育協会公認アスレティックトレーナー/総合病院/整形外科クリニック/プロ競技チームトレーナー/フィットネスクラブなど

大学アイコン
横山 茂樹 先生がいらっしゃる
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 京都橘大学は、学園創立100年を越える伝統を基盤に、「自立」「共生」、実践的な教育をめざす「臨床の知」を教学理念に掲げる個性派・総合大学です。
 2021年4月には、国際・人文・教育・社会・医療系に工学系の学びを加えた8学部15学科の文理多彩な総合大学へ進化します。一拠点総合大学の強みをさらに発展させ、さまざまな夢をもつ多くの仲間と出会い、新時代に対応できる力を養います。
 京都・山科の緑豊かな自然を背景に、オレンジタイルで統一された瀟洒(しょうしゃ)な学舎が、豊かな学びの空間を演出しています。

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