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講義No.03815

排気のクリーン化、低燃費、信頼性で世界をリードする日本の自動車技術

環境にやさしく快適な車を

 日本製の自動車は、排気ガスがクリーンで、燃費がよく、故障しにくいことから、世界中で高い評価を受けてきました。それは日本の企業、研究者、技術者らが、厳しい規制を大幅にクリアして、自動車を環境性能に優れ、快適で安全な移動手段に改良するという課題に熱心に取り組んできたからにほかなりません。日本は自動車づくりの分野で、まさに世界をリードしてきたと言っても過言ではないのです。

厳しい規制をクリアした日本車

 1970年、アメリカでは「マスキー法」により、自動車の排気ガスに含まれる窒素酸化物や炭化水素などの有害成分を1976年までに10分の1以下にすることが自動車メーカーに義務づけられました。さらに1993年、アメリカ・クリントン政権は自動車の燃費を3倍にする研究に着手しました。
 日本製の自動車が主要な輸出品として世界市場で生き残るためには、こうした規制や目標をクリアしなければなりません。そこで日本では、エンジンの性能を高め、ハイブリッドなどの新しいシステムを開発し、車体を軽量化して、有害排出物質の除去の研究を進め、燃費を大きく向上させてきました。つまり、マスキー法もクリントン政権の目標も、日本車は世界に先駆けて達成に向けて真剣に取り組んできたのです。

2050年目標への新たな取り組み

 地球環境の保全と化石燃料の枯渇の問題から考えると、自動車にはさらなる改良の期待がかかっています。2050年の目標値では、先進国は現在のCO2排出量を8割削減しなければなりません。車は、燃費を4倍にし、CO2排出量を4分の1にする必要があります。
 そのためにはまずエンジンのいっそうの改良が求められます。しかしそれだけではこの目標値の達成は困難です。そこで、ハイブリッドシステムや電気自動車、燃料電池車、さらに新材料を用いた軽量な車両の開発が求められてくるのです。
 日本の自動車づくりは、これらの研究でも世界の先端を走っており、地球環境と自動車の良好な関係の構築にこれまで以上に貢献しようとしています。

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この学問が向いているかも 自動車工学、環境・エネルギー工学

早稲田大学
創造理工学部 総合機械工学科 教授
大聖 泰弘 先生

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メッセージ

 あなたが自動車の技術や環境問題に興味があり、この分野の勉強をしたい、将来この分野の仕事につきたいと考えているのであれば、数学、物理、化学、そして英語の勉強に今しっかりと取り組んでください。ほかの勉強も大切ですが、ものづくりではこれらの分野の勉強は基礎的な「道具」になるものです。この「道具」に「情熱(やる気)」と「夢(興味、将来の目標、やりたいこと)」が加わることで、大学で学問を学ぶときも、社会に出て仕事をするときも、技術者や研究者として大いに成果を上げ、充実感を味わうことができると思います。

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