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講義No.03721

伝統工芸の高い技術を、現代の生活に取り入れる

伝統工芸を現代の生活に生かす

 日本各地には、木工、漆工、金工、陶磁器といった伝統工芸品がたくさん残っています。地域の歴史とともに歩んできた伝統工芸品は、高度な職人の技術によって支えられ、日本のモノづくりの原点と言えます。しかし、伝統工芸の高い技術で作られた製品の中には、現代の生活とは必ずしもマッチしているとは言えないものも見受けられます。そこで、伝統工芸技術を生かしながら、より現代のライフスタイルに合った商品作りの取り組みが行われています。

伝統工芸技術と現代テクノロジーとの組み合わせ

 現代のデジタル化時代、商業デザインの分野において、コンピュータをはじめとするデジタルツールは一般的な道具となっています。CG(コンピュータグラフィックス)技術で作成された画像や映像は、映画・CM・ゲームソフトなどでおなじみですが、製品をデザインするプロダクトデザインの現場においても、設計・製造のプロセスの中で3次元CAD/CAM(キャド/カム)といったコンピュータを用いた先端的なデジタルデザインツールが広く使われています。
 伝統工芸分野でも、長年継承されてきた伝統工芸技術に現代の先端的なデジタル技術を取り入れ、双方の利点を生かした「新しいモノづくり」の試みがなされています。

日本のデザインを世界へ発信

 積み重ねから生まれた高度な技術、手触りの感覚や質感にこだわった素材使い、簡素で美しい意匠、このような日本の工芸品の良さが近年見直されており、世界からも注目されています。しかしいくら良質な製品であっても、日々の暮らしと結びつかなければその価値は半減します。現代のライフスタイルを考慮し、人々のニーズに応えたモノづくりをしていく必要があるのです。受け継がれた「伝統技術」に現代の「デザイン」という感性を掛け合わせ、新しい価値を創造することで「進化した伝統工芸品」を生みだし、「日本のデザイン」として日本のみならず世界に向けて発信できるのです。


この学問が向いているかも デザイン学

富山大学
芸術文化学部 芸術文化学科 デザイン工芸コース 講師
内藤 裕孝 先生

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メッセージ

 日常生活で使っている家具や食器といった製品はデザイナーによって創り出されています。デザインというクリエイティブな仕事は幅広い知識や専門的な能力が求められますが、なにより大切なのは「思いやり」の気持ちが持てるかどうかだと思います。絵を描くのが上手く、手先が器用なだけでは良いデザイナーにはなれません。声にならない思いを感じ取り、人の気持ちを理解することで、相手が何を求めているかを想像できるのです。思いやりの気持ちからデザインはスタートします。

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