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講義No.03407

電動飛行機は日本向き?

小型飛行機も環境に対応する時代へ

 自動車の世界では、ハイブリッド車や電気自動車など環境適合型車両の開発が進み、すでに実用化されています。この流れを、近距離飛行用の小型飛行機にも波及させようとする動きがあります。それは、電気モーターを動力とした双発の小型飛行機の開発です。電動飛行機は通常のエンジン飛行機に比べ、環境に優しく、整備が簡単で耐久性に優れています。そのため信頼性が高く、安い費用で維持できるのです。また音も静かで、電気を使用するためコンピュータとの親和性が高く、自動運転に向いていることがわかっています。将来はパイロットが搭乗することなく、行き先を指示するだけで目的地に行ってくれるようになるかもしれません。

日本の地形に小型飛行機は向いている

 世界的にみると飛行機、特に小型飛行機に対する需要は増加すると考えられています。今後20年で旅客人数は約2.5倍、それにともなって、どのサイズの機体も需要が伸び、機体数は約2倍に増えると予想されています。山岳地帯や海を越えて旅客輸送するには、トンネルや港を作るなど莫大な費用が必要ですが、旅客数が少ない所にそのような費用をかけることはできません。電動小型飛行機ならば、400m程度の短い滑走路があれば離着陸ができます。日本のような山や離島が多く、海岸線に囲まれている国は小型飛行機が向いています。また、近距離を想定しているため、大きなバッテリーを積む必要もありません。

個人が購入できる価格をめざす

 電動飛行機を普及させるためには、機体の価格を安くして小さな飛行場を数多く作る必要があります。機体価格は、量産されればその効果によって1機700万円程度にできると考えられています。アメリカには小型飛行場が各地にあり、自家用飛行機で移動する人は少なくありません。そのような時代が日本にも来るかもしれません。

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この学問が向いているかも 航空宇宙工学

九州大学
工学部 機械航空工学科 航空宇宙工学コース 教授
麻生 茂 先生

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メッセージ

 私は小さいころ空を見上げて飛行機にあこがれた記憶があります。中学生のころは、人工衛星の打ち上げのニュースに心を躍らせていました。アポロの月面着陸をテレビで食い入るように見ていたのは高校生のころです。そして、自分で飛行機やロケットを開発してみたいと思うようになりました。ぜひ、あなたも小さいころの夢を実現できるように突き進んでください。日本には十分な資源がありません。唯一の資源は人材です。“超”科学技術立国として日本の明日を支えるために、夢を実現したいという大きな志を持ったあなたが必要です。

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