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講義No.03297

国際都市「神戸」にみる地域ブランドのパワー

地域のブランド力が地方を元気にする

 商品を買うとき、消費者は「ブランド」を一つの手がかりにします。ブランドによいイメージを持つ人が多い、つまりブランド力が高いと商品は消費者に選ばれやすくなります。同じように、地域にもブランド力が存在し、その地を訪れる旅行者の数や名産品の売り上げに大きく影響を及ぼします。
 地域にブランド力をつけるためには、ユニークな試みで人々の関心をひき、地域の知名度を上げることが必要でしょう。例えば、彦根城の「ひこにゃん」に代表される最近の地域ゆるキャラブームにも、ヒットキャラクターを育てて知名度を上げたい地方の思惑が表れています。

国際都市としてブランド力を形成した神戸

 関西には京都・奈良・神戸という、世界的にもブランド力の高い地域があります。中でも神戸は、古都京都や奈良とは異なり、異国情緒・ハイセンスといった独特のブランドイメージが形成されています。特に阪神間の山手には古くから大阪の豪商たちが居を構え、芸術や文化を育む風土が根付きました。また港町神戸は、幕末の開港以降、世界から直にさまざまな文化を取り入れ、ファッション、スイーツ、グルメなどが成熟し、人々のライフスタイルに影響を与えました。北野の異人館や南京町は国内外から多くの観光客を集め、神戸市は2008年にユネスコからアジアで初めてのデザイン都市として認定されています。近隣の府県とは異なる独自性、憧れを呼ぶ国際性が、神戸ブランドの形成に大きな役割を果たしたのです。

地域で暮らす人からの発信が重要

 地域がブランド力を形成するには、長い時間と努力が必要です。さらに、時代に応じて柔軟にイメージをコントロールする必要もあるでしょう。ひこにゃんや神戸のほかに、地元で採れた野菜や伝統工芸、グルメなどのブランドを打ち出して、成功した地域も多くあります。
 地域のブランド力を高めるには、その土地でモノをつくり、商い、生活する人々が、地域の強みとなるものを細やかに発信し続けることが、何より重要です。


この学問が向いているかも 経営学

兵庫県立大学
国際商経学部 国際商経学科 准教授
秋山 秀一 先生

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メッセージ

 兵庫県立大学経営学部が位置する神戸市は、港町から発展した国際都市として個性的な産業が育ち、国内外から注目を集めてきました。今なお先人の精神を保ち続け、官民ともにユニークな試みを行っています。まさに、マーケティングを学ぶにはまたとない環境です。私のゼミでは、神戸芸術工科大学と連携し神戸市立王子動物園と協同で集客のための企画を立てたり、南京町のフィールドワークを通じて新たな神戸の魅力を探る活動をしています。また、学生が飲食チェーンや製紙会社の商品開発に参加するなど、臨場感ある実学の場を得ています。

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秋山 秀一 先生がいらっしゃる
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 兵庫県立大学は、前身の神戸商科大学、姫路工業大学、兵庫県立看護大学を統合し、新たな総合大学として出発しました。現在、6つの学部、14の大学院研究科、4つの附置研究所等を擁する、公立大学としては有数の規模の総合大学に発展しています。
 2019年からは「経済学部」と「経営学部」の2学部を再編し、「国際商経学部」と「社会情報科学部」を開設しました。
 これからも公立大学のトップランナーとして、兵庫から全国へ、そして世界を目指して、学生と共にTRY(挑戦)を合言葉に進んでまいります。

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