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講義No.03296

数値では測りきれない、変わりゆくマーケティングの「モノサシ」

マーケティングは「売るための仕組みづくり」

 企業が経営の中で商品やサービスを売りたいとき、マーケティング戦略を展開します。マーケティングは簡単に言うと「売るための仕組みづくり」で、製品・価格・流通・広告などの要素をいかに組み合わせるかということです。最初は、どのようなターゲットに向けて、どんな商品やサービスを企画すれば売れるのかを練っていきます。そのために企業は、生活者のライフスタイルや意識を調査し、生活者をいくつかのタイプに分けて、どの層をねらえばヒットするのかを考えます。これを「ターゲット・セグメンテーション」と言います。

ターゲットを分析するモノサシが変わってきた

 生活者の動向を知る方法として、従来はアンケートなどの「定量調査」が多く行われてきました。多くの人を対象にできて、調査結果が数字で見えるのでわかりやすいことが特長です。結果から生活者を分析する際も、10代・20代・30代といった年代のモノサシを多く使います。例えば、ある事柄について10代はAという行動をとる傾向があるが、20代はBという行動をとるなどと分析するやり方です。
 しかし、ライフスタイルや生活意識が多様化した現代では、単純に年代別のみでタイプ分けするやり方では、ターゲットの真の姿がつかめなくなってきました。同じ10代の女性だとしても、生き方や考え方、購買行動は多様化してきたからです。

生活者を深く観察する調査方法に注目

 そこで、近年では対象者にインタビューをしたり、街のショップで生活者の買い物行動を観察したりする「定性調査」が重視されています。対象にできる人数は少なくても、相手のことをより深く知ろうという調査の手法です。
 街を歩くときに、どのような人がどんな服装をしているのか、どこのブランドのグッズを身につけているのかを観察することも、立派な定性調査の一つです。対象者の行動や発言を細かに見つめ、その奥にどんなキーワードがあるかを探ることで、新たなマーケティングの「モノサシ」が見えてきます。

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この学問が向いているかも 経営学

兵庫県立大学
国際商経学部 国際商経学科 准教授
秋山 秀一 先生

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メッセージ

 マーケティングとは、「商品やサービスを売るための市場戦略」ですが、突き詰めると「売りたいものをどう消費者に届けて、どれだけ感動してもらうか」ということです。映画を見て面白い、ライブに行って楽しいというように、商品やサービスを利用した人が感動し、「また買いたい」と思ったときにマーケティングは成功するのです。身近な商品もマーケティングの視点で見れば、作り手が伝えたい「想い」がわかります。多様な企画を考え実践して、「買ってもらう」行動に結実させることに、マーケティングの醍醐味があります。

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 兵庫県立大学は、前身の神戸商科大学、姫路工業大学、兵庫県立看護大学を統合し、新たな総合大学として出発しました。現在、6つの学部、14の大学院研究科、4つの附置研究所等を擁する、公立大学としては有数の規模の総合大学に発展しています。
 2019年からは「経済学部」と「経営学部」の2学部を再編し、「国際商経学部」と「社会情報科学部」を開設しました。
 これからも公立大学のトップランナーとして、兵庫から全国へ、そして世界を目指して、学生と共にTRY(挑戦)を合言葉に進んでまいります。

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