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講義No.03259

投資をするなら企業の通信簿をチェックしろ

財務諸表とは

 「株式会社」とは、企業の経営者が株を出資者に買ってもらって資金を得て、それを運用して事業を行う会社です。自分の資金だけで会社を経営するのならば自分の好きなように使えばいいのですが、株式会社は人にお金を出してもらうので、それを元手として増やさなければなりません。その利益から出資者に配当を払うのです。
 そのため出資者は会社の経営状況を正確に知り、有望な投資先を探すための材料がほしくなります。それが「財務諸表」です。
 主なものは、1年(あるいは半年)の間にその企業がいくら利益を出したかを表す「損益計算書」、財産の運用と保全状態を表す「貸借対照表」、現金の流れを表す「キャッシュフロー計算書」の3つです。

投資の判断はどうやってするか

 例えば、あなたがお金持ちで、ある企業が「お金を貸してください」と言ってきたとします。そのとき、財務諸表を分析すれば、その会社の返済能力を知ることができます。
 返済能力を知るために重要なのは貸借対照表です。貸借対照表の左には現金や株、建物や土地など、会社の資産(財産)の状態が示してあります。右には、その財産がどういう源泉から生まれたものかを示しています。自分の資金や借金などです。
 あなたがその企業の支払い能力を見るには、「流動比率」を見ます。これは、次の式で表されます。
 「流動資産(1年以内に現金になる資産)÷流動負債(1年以内に返済しなければならない借金)×100(%)」。
 流動資産が大きいほうが、支払い能力は高いと判断できます。普通は140~150%であれば安全だとされています。
 

実社会で必要な会計学

 これらのことを知っていれば、あなたは自分の資金を無駄にせず、有効に運用に回すことができます。このように、企業の経営状態を判断できるので、財務諸表は企業の通信簿とも言われています。
 会計学は企業の活動の中でお金を計る方法を考える学問です。これがよく理解できるかどうかで、ビジネスの世界で強く生きていけるかが左右されます。

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この学問が向いているかも 会計学、経営学

横浜国立大学
経営学部 経営学科 教授
高橋 賢 先生

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メッセージ

 会計は、ビジネスの言語と呼ばれています。ビジネスの世界で生きていくためには必須の知識です。横浜国立大学経営学部には国立大学としては非常に珍しい会計・情報学科を備えています。会計に関するあらゆる分野が勉強できます。社会での実践的な力を身につけたいあなたは、ぜひ横浜国立大学経営学部会計・情報学科への進学を考えてください。

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 横浜国立大学は、高い国際性と実践的な学問を尊重し、社会に開かれた大学をめざします。全学部の学生がひとつのキャンパスで学び、学部の垣根を越えた交流ができ、国立大学には数少ない経営学部も置かれています。新しい潮流を起こして21世紀の人類社会に貢献できるよう、社会からの要請を的確に把握し、国民から委ねられた資源を有効に活用しつつその活動を開放し、社会の期待に応えます。

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