工学、電力工学
東京都市大学
理工学部 電気電子通信工学科 教授
岩尾 徹 先生

電気電子の規格決定などに関する世界的な会議は、ほとんどがフランスなどヨーロッパで開かれます。これから“電気”の世界でグローバルな活躍をめざす人は、最低でも国語力と英語力、さらに社会情勢を理解する力を身につけてください。人々の暮らしを支えるエネルギー源として、今後、電気への依存度はどんどん高まっていくでしょう。電気はまさに、生活に直結するインフラ〈基盤〉なのです。企業も“電気”がわかる人材を求めているので、電気を扱う学科は就職率が高いのも魅力です。

今の専門に興味を持ったきっかけは雷です。激しく、明るく、危険な雷が「なぜ発生し」「なぜ明るく」「なぜ危険なのか」を調べていくと、雷はプラズマ現象であり、災害や停電をもたらすなど生活を脅かす存在だとわかりました。そこで、雷のエネルギーを研究し、雷から暮らしを守りたいと考えたのです。研究により、停電を起こさない技術を開発しました。また、プラズマを活用して、溶接、照明、遮断器、廃棄物処理などができることがわかりました。研究で、暮らしを豊かで、便利で、安全で、快適にすることができることを学んだのです。

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