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講義No.03013

カウンセラーはクライエントと社会の架け橋

「心理学」イコール「カウンセラー」なの?

 心理学と聞くと、すぐにカウンセラーを思い浮かべる人も多いと思いますが、心理学はいろいろ学ぶ領域があります。例えば、交通事故の再発防止など、日常生活に密着した人間の行動・感覚を追求する「応用心理学」、人間の出生から高齢期まで心の成長を追求する「発達心理学」、そして心の病を予防・治療するための理論や技術を学ぶ「臨床心理学」などがあり、これらを学んだ人は、カウンセラーだけでなく、企業の商品開発者や公務員など、いろいろな場所で活躍しています。

時代によって変わるカウンセラーの仕事

 心理学を学んだ人は、多くの場面で活躍していますが、カウンセラーも年々活躍の場を広げています。学校にはスクールカウンセラー、職場には産業カウンセラーが増えてきました。昔に比べ身近な存在になった「カウンセラー」ですが、仕事内容は時代によって少しずつ変化しています。以前のカウンセラーは、クライエント(相談者)の話にじっくりと耳を傾け、その人が自分自身への理解を深め、自らの力で心の悩みを解決できるように援助するというスタンスでした。ところが最近は、話にただ耳を傾けるだけでは、自己理解や回復や成長につながらないような場合も増えてきました。そのためカウンセラーが積極的に社会との接点を持たせるような働きかけをする必要が増えてきています。

客観的視点で共感疲労をブロック!

 カウンセラーがクライエントと社会の架け橋になれば、クライエントは再び社会復帰することができます。しかしクライエントとの距離にはじゅうぶん注意しなければなりません。感情移入しすぎて友だちのようになってはいけないし、冷たくしてもいけません。ほどよく距離を保つことが重要なのです。これができないと、「共感疲労」といってカウンセラーとして燃え尽きてしまう危険性があります。熱心なだけでは専門家は務まりません。心理実験などで科学的な考え方を学び、どのような状況でも、常に第三者的視点を持つことが大切です。

トラウマの心理学~臨床心理学入門~

夢ナビライブ2018 名古屋会場

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トラウマと普通の記憶は何が違う?

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トラウマの二次被害とは?

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トラウマに対処するには?

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この学問が向いているかも 心理学、臨床心理学

中京大学
心理学部 心理学科 教授
神谷 栄治 先生

メッセージ

 心理学に関する文献を読むことも大切ですが、経験あってこその知識ですので、ぜひいろいろな体験をしてほしいと思います。早いうちから“自分の幅”を狭めてしまわずに、アルバイトやボランティア、部活動など、とにかくいろいろなことに参加してみましょう。さまざまな意見を聞き、多様な価値観に触れることを恐れないでください。失敗をしても若いうちは許されますから。そして、結局はそれが自己理解と客観的な視点を養うことになるのです。心理学を学ぶのは、それからでも遅くないと思います。

先生の学問へのきっかけ

 幼少期から、もともとかなり内向的で、自分自身でも、もう少し積極的な性格になりたいと思っていました。思春期の頃も、友人関係やクラブ活動などでうまくいかないことが多く、どのようにしたら人づきあいがうまくできるだろうかとよく考えていました。高校生になって、いろいろな本を読むなかで、臨床心理学や人間学的精神医学という学問が、人の悩みや生き方について考えるヒントを与えてくれそうだとわかり、次第に臨床心理学という学問に近づいていくようになりました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

病院臨床心理士(精神科・心療内科・神経科・小児科等)、中学・高校スクールカウンセラー、大学学生相談室カウンセラー、警察官、警察事務職員(被害者支援担当)、児童養護施設職員、児童養護施設セラピスト、発達障害者就労支援施設職員、一般企業人事部メンタルヘルス部門、精神科デイケア施設職員

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神谷 栄治 先生がいらっしゃる
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 中京大学は10学部18学科を擁する総合大学です。
 中京大学ではそのスケールメリットを活かした履修システム(学部の枠を超えた他学部専門科目履修システム)やキャリアサポート・留学サポート・資格取得サポートなどのプログラムを提供しています。中京大学では、成長の好循環を生み出す3つの場(経験を通じて自らの可能性に気づく「気づきの場」、目標を持って専門性を身につける「学びの場」、そして身につけた知識を社会に活かす「実践の場」)を提供し、自ら行動し成長する人材を育成します。

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