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講義No.03012

正解のないテーマで、論理的思考をトレーニング

「法律学」+「哲学」=難解にあらず

 2009年5月から、国民が刑事裁判に裁判員として参加する「裁判員制度」が始まりました。この制度の導入で、一気に司法の世界が身近なものになりましたが、同時に、「法とはなにか」「法にはなぜ、従わなければいけないのか」といった、法の根源的なテーマについて考えを巡らす人も増えてきました。そうした法の根っこにあたる部分を問い直すのが、「法哲学」です。
 「法律学」と「哲学」という、どちらも難しいイメージのある分野を足した学問なだけに相当難解なのでは……と敬遠するかもしれませんが、基本として求められているのは、「考える力」です。それゆえに必要となるものは、細かな知識よりも、むしろ論理的思考だと言えます。

論理的思考は意見を整理することから始まる

 例えば、ひとつのテーマ(問題)に対して、自分の意見以外にたくさんの意見が集まったとします。そのなかで自分の主張を展開していくためには、まずほかの人の意見と自分の意見で同じ点はどこか、逆にどんな点が違っているのかを考えながら整理していきます。整理がうまくできれば争点が洗い出せるばかりでなく、自説を主張するとき同意見の人を味方につけることができ、反対意見も使いようによっては説得材料に変えることができるのです。

論理的思考が現代に最も必要な能力を磨く

 法哲学では、「法と道徳の関係とは、どのようなものか」「自由と平等のバランスをどう考えるのか」といった、答えのない特有の課題を、このような論理的思考、つまり「物事を正確にとらえ、整理して分析し、論理的に説得する思考回路」を使ってトレーニングします。
 正解のない世界ですが、このようなテーマを考えてもがくことが、社会で必要とされるプレゼンテーション能力やディスカッション能力、さらにコミュニケーション能力を磨くことにもなるのです。最近では公務員をめざす学生が多くなってきていますが、公務員試験においても、法哲学で培った論理的思考能力やディスカッション能力が発揮されます。

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この学問が向いているかも 法学、法哲学

中京大学
法学部 法律学科 教授
土井 崇弘 先生

メッセージ

 法学部=弁護士と思っている人もいるでしょうが、法学部で学ぶ知識はいろいろな場面に生かせますので、気楽に目を向けてもらいたいと思います。そして草食系ブームの中で、あえて「汝(なんじ)、肉食たれ!」と言いたいと思います。ほしいものを手に入れるためには、なにが必要で、なにをすべきか。もっと意欲を前面に出してほしいのです。まずは自分をアピールすることが大切です。さらに、未知の世界に飛び込む勇気も持ってください。失敗してもいいじゃないですか。どんどんチャレンジする心意気を持ちましょう。

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土井 崇弘 先生がいらっしゃる
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