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講義No.02920

地道な努力でスポーツ選手のパフォーマンスを支えるフィジオとは

選手のパフォーマンスを支える「フィジオ」

 スポーツ現場で選手にかかわるトレーナーのことを、「フィジオ」と呼ぶことが多くなりました。フィジオとは理学療法士(Physiotherapist)のことです。
 近年、スポーツチームにフィジオが同行することが当たり前になりました。フィジオの役割は、選手が競技会や試合で最高のパフォーマンスを発揮できるように手伝うことです。選手の健康管理や外傷の応急処置、ケガをしている選手やケガがじゅうぶんに治っていない選手の処置、選手のコンディションの調整などを行います。国際大会など大きな大会ではドーピング検査に付き添うことや、ケガをした選手とともに病院を訪れることもあります。

スポーツの現場の経験を臨床に生かす

 スポーツ選手を診る技術は、特別なもののようにとらえられがちですが、そうではありません。選手がかかわるスポーツについて、競技そのものや競技特有の身体の使い方、ケガの種類などの知識は必要ですが、一般の患者を診るときと基本的には同じことです。
 スポーツの現場で経験を積むことが、臨床で役に立つことがあります。例えば一般の患者の理学療法では、1カ月、半年と比較的長いスパンで経過をみていきます。一方、スポーツ選手は、「明日の試合に出たい」「1週間後の大会で全力プレーができるように」と期限が目前に迫っていることが多いのです。その要望に応えるため、切羽詰まった状況で試行錯誤を繰り返していると、新たな対応方法を思いつくことがあります。それを生かして、一般の患者の理学療法期間を短縮することもできるのです。

地道な努力で選手と喜びを分かち合う

 スポーツの現場も臨床も、「その人の求めていることを実現に向けてサポートする」という意味ではどちらも同じです。
 トップアスリートとかかわるフィジオは、一見すると華やかな存在にみえるかもしれません。しかし選手を影で支える、いわば裏方です。地道な努力と試行錯誤を重ねて技術を磨き、選手に信頼されてこそ、ともに喜びを味わうことができるのです。

参考資料
1:スポーツ理学療法とは
2:スポーツ選手を診るときのポイント

理学療法士としてスポーツにかかわる!

この学問が向いているかも 理学療法学

兵庫医療大学
リハビリテーション学部 理学療法学科 教授
川口 浩太郎 先生

先生の著書
メッセージ

 フィジオ(理学療法士)としてスポーツにかかわるには「覚悟」が必要です。なぜなら肉体的にも精神的にも金銭的にもシビアな状況があるからです(この状況がよいとは思いませんが、すぐにどうにかなるものでもありません)。しかしほかではできない貴重な経験や大きな感動があります。もしフィジオになる夢があるなら、何があってもあきらめず、現実のものにする努力を惜しまないでください。まずはしっかりと臨床で経験を積むことです。その中でスポーツに関わる人たちを手伝いながら、現場での経験を積むことが近道だと思います。

先生の学問へのきっかけ

 もともとスポーツには興味があり、怪我をした経験から「トレーナー」という職業を意識するようになりました。知人の助言もあり理学療法士の国家試験受験資格を取得できる専門学校に進学し、スポーツ選手に関わりたいということを教員に相談したところ、「選手に関わるのであれば、痛みをどうコントロールするか、トレーニングをどう行うのか?といったことが大切である。」とアドバイスをもらい、整形外科分野の理学療法に興味を持つようになったのです。オリンピックをはじめとする国際大会や国体などに理学療法士として同行しています。

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川口 浩太郎 先生がいらっしゃる
兵庫医療大学に関心を持ったら

 本学は、医師の養成に長年の実績を持つ兵庫医科大学の併設兄弟校として、医療系3学部を擁する医療の総合大学。兵庫医科大学病院をはじめとした医科大学附属施設での充実した臨床実習や、医学部も含めた4学部合同でともに「チーム医療」を学ぶ学部合同科目を軸とした教育プログラムにより、今医療現場で求められている「チーム医療」を担う医療人を育成します。

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