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講義No.02907

ケータイマンガは紙を超えるのか

ケータイでどうやってマンガを読むの?

 携帯電話の普及が進み、使い方の幅も広がってさまざまなコンテンツが配信されています。マンガもそのうちの1つです。では、ケータイでどうやってマンガを読んでいくのでしょう? 現在、マンガの表示の形は2種類あります。1つは、1コマ1コマずつ出てきて順番に表示されていくタイプで、2つめはマンガのページがそのまま表示され、読みたいコマを自由に操作していくものです。今のところ配信会社によって、異なる形をとっているわけですが、今後フォーマットが統一されるのか、また違う形で進化していくのかはまだわかりません。

紙VSケータイの印象比較

 実際に紙でできた既存のコミックと、ケータイで同じマンガを読んでもらい、印象を比較した調査があります。紙のコミックの方は「明るい」「楽しい」「手軽」などポジティブな評価が多かったのに対し、ケータイの方は「面倒くさい」というネガティブな評価が多く出ました。
 これは慣れの問題なのかもしれないですが、ケータイマンガはまだまだ読みやすさの点では紙に劣っているのかもしれません。

理解度は紙よりもケータイが優れている!?

 同じ調査で紙のコミックとケータイマンガでの内容の理解度を調べたところ、こちらは双方ほぼ差のない結果が出ました。むしろ、内容の細かい部分に関しては、ケータイの方が理解度は高かったのです。調査には1コマずつ表示されるマンガを使っていたので、1コマ1コマの絵もセリフも全部丁寧に見ているためだと思われます。紙のコミックだと絵の流れを追いながらセリフを飛ばし読みをしていることが多いのです。またケータイの方が、1コマにかける時間が1秒ほど長いこともわかりました。これはコマを送る操作の手間もあるでしょう。
 発達心理学でマンガを扱う場合は、このように目の動きや理解度などを基準に調査していくことが多いですが、「読む」「理解する」という意味でも、ケータイマンガはじゅうぶん将来性のあるメディアだと言えるでしょう。


この学問が向いているかも マンガ学、文学、発達心理学

千葉大学
教育学部 幼児教育科 教授
中澤 潤 先生

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メッセージ

 大学とは勉強をするところであると同時に、自分のやりたいことができる場です。大学にいる間に、「これだけはやった!」と言えるものをつかんで卒業してほしいと思います。大学時代はサークルや恋愛など、勉強の他にもすることがたくさんあると思います。私自身、学部を卒業する前に、「いろいろなことをやったけどやり残したことは何か」と考え、それは勉強だと思ったから大学院に進むことを決意したのです。マンガでも、アニメでも、ロックでも勉強の対象になり得るのが大学のいいところ。自分が面白いと思ったことを勉強してください。

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