夢ナビWebセレクション

鳥取大学 農学部の教員による講義

関心ワード
  • 自然再生推進法、
  • 自然、
  • 環境、
  • 生態系、
  • 生物多様性、
  • 緑化、
  • 環境アセスメント、
  • 絶滅、
  • 開発、
  • 再生

生物の絶滅を防ぐために、自然再生に取り組む

徐々に高まる社会の動き

 これまで人間は、生活の便利さや経済の発展を追い求めて自然を破壊してきました。道路や空港、港湾、都市の整備など、開発事業のために豊かな自然が失われ、多くの生物が絶滅の危機にひんしています。
 平成時代に入り、国・地方自治体や企業が事業を行うときに、事前に環境への影響を評価する「環境影響評価(環境アセスメント)」や、人間が壊した自然を元に戻す「自然再生推進法」といった法律が整備されてきました。それとともに企業を含めた社会全体の環境に対する関心と配慮も徐々に高まっています。

保護するだけじゃ足りない

 とはいえ、人間が自然とうまく調和しながら開発を進めることは、簡単ではありません。今、残っている自然を守るだけでは足りないのです。だから、壊した自然を「再生させる」ことが重要になります。
 生態工学では自然を再生させるための計画や設計をして、生態系をデザインする具体的な技術をつくりだします。そのため生態系と工学、両方の知識が必要になります。前例がない取り組みを考えるだけに、技術的には難しいことも多くあります。土地の環境を整えたからといって、100%、生物が戻ってくるわけではないのです。日々試行錯誤を繰り返しながら、少しずつ技術開発が進められています。

自然と共生するための取り組み

 大規模な道路などをつくるために破壊されてしまう自然を残す場合、いろいろな方法が考えられます。例えば、道路を部分的にトンネルにしたり橋にしたりして自然をそのまま残す方法があります。また、木や草を植えるとともに、植物の種を含んだ土を薄く敷き、そこから生えてくる木や草を育てて緑化を進めることもできます。さまざまな技術を駆使して、もともとあった自然の形に近づけていくのです。
 「生物多様性」とは地球上の生物すべてのことを指します。生命の絶滅を防ぎ、生物多様性を守るため、自然再生の取り組みがあります。近年の不況で潤沢な費用を使うことは難しくなっていますが、社会全体で自然を再生させていくことが重要だと言えるでしょう。

この学問が向いているかも 生態工学、生態学、土木工学、造園学


農学部 生命環境農学科 里地里山環境管理学コース 教授
日置 佳之 先生

先生の他の講義を見る
メッセージ

 私は高校時代、山へばかり行っていました。今も好きな自然と関わる仕事をしていますが、講義も室内の教室だけでなく、実際に山や森に出かけて行うことが多くあります。好きなことを仕事にするには、何より続けることが大切です。ちょっとしたことでくじけないで、あきらめずに続けていくと、やがて道は開けていきます。社会に出て、「自分はコレができる」とアピールするためには、好きなことを仕事にした方がいいと思います。自分のペースで構わないので、しっかりやりたいことを考えて目的に向かって進んでください。

TOPへもどる

夢ナビロゴ

夢ナビ編集部copyright(c) 2008- Frompage Co.,Ltd. All Rights Reserved.