夢ナビ夢ナビは、さまざまな言葉をデータベースから検索・閲覧し、将来の進路を決める“きっかけ”を提供します。

講義No.02285

公営企業の無駄を調べる

無駄とは何か?

 企業は労働、機械、原材料などを使ってものやサービスをつくりだします。ただ同じ量の労働、機械、原材料を使ってもある企業なら100つくれるところを、別の企業なら80くらいしかつくらないかもしれません。その20の差が無駄となります。これは、ものやサービスをつくりだす技術という面からみた無駄です。
 また、ものやサービスをつくるためには、働いている従業員に給料を払ったりしますので、お金がかかります。ものやサービスを同じだけつくるとしてもある企業では100万円かかるところを、別の企業では120万円かかるかもしれません。この差の20万円がやはり無駄となります。これは、ものやサービスをつくりだすためのお金という面からみた無駄です。
 これらの話のように企業の無駄を経済学では数値として客観的に測ることができるのです。

無駄を生み出すものは

 実は、水道事業や公立病院のような公営企業には無駄が生まれやすいのです。民間企業では無駄をなくそうと努力します。そうしないと競争相手に負けて倒産してしまいます。ところが公営企業は倒産することはまずありません。ということになると、努力しなくてもいいじゃないかという気持ちになったりします。水道事業を例にとれば、その地域で水道の経営ができるのは市町村であって、民間の企業がすることはできません。そうすると、競争相手がいませんから経営努力が疎かになり、無駄が発生する可能性が生まれます。
 また、補助金も無駄を生む要因です。補助金が多ければ、その分稼ぐ必要はありませんので、努力しなくても済みます。公営企業には、経営している市町村などから補助金が出ています。補助金がまったく必要ないということではありませんが、その用途や額が適切かどうかについてはよくわからないところもあります。水道事業や公立病院では、補助金が増えると無駄が増える傾向にあることが示されています。
 このような無駄を調べることが、これからの行政に生かされるとよいでしょう。

アイコン

講義を視聴する(1分)

アイコン

講義を視聴する(1分 その2)

アイコン

講義を視聴する(1分 その3)

アイコン

講義を視聴する(30分)

この学問が向いているかも 経済学部

名古屋市立大学
経済学部 公共政策学科 教授
中山 徳良 先生

メッセージ

 大学に入ったら、いろいろな面で、先生とかかわってください。先生を怖がっているのでしょうか、少し委縮しているように見えます。高校のクラスは何人ですか? 40人くらいいると思いますが、確かに大学の講義では100人位が受講するので、先生と距離感ができてしまうかもしれません。でも、ゼミで10数人の時でも、その様子は変わりません。雑談でもいいので、大学に入ったら、とにかく先生とかかわることです。それを楽しみに待っています。

大学アイコン
中山 徳良 先生がいらっしゃる
名古屋市立大学に関心を持ったら

 名古屋市立大学は、医学部・薬学部・経済学部・人文社会学部・芸術工学部・看護学部・総合生命理学部の7学部とそれぞれの研究科およびシステム自然科学研究科からなる総合大学です。
 大学の最も重要な使命は、優れた教育を通して地域および国際社会で活躍する有為な人材を育てること、すなわち「人づくり」です。知識の詰め込みではなく、自ら課題を見つけ、その解決に正面から取り組む姿勢を養うため、本学では、学生と教員の触れ合いを大切にし、演習、実習を重視する少人数教育を行っています。

TOPへもどる