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講義No.02252

性と生殖の健康(リプロダクティブ・ヘルス)

女性の一生をサポートする助産師

 多くの人が、助産師の仕事は出産にかかわる仕事だけだと思っています。ところが、実際には、女性のほぼ一生をサポートしているのです。思春期やせ症、月経障害、妊娠、出産、流産、早産、不妊、更年期障がい、骨粗しょう症、また子宮がんなど、女性の性と生殖に関係する疾患があります。患者さんのケアや予防的見地に立った健康相談、出産や母親への母乳育児支援、子育て支援など次世代育成にむけた活動は、病院に勤務する助産師だけでなく、開業助産師も実施しています。このようにリプロダクティブ・ヘルス(性と生殖の健康)に関するケアを行い、ライフサイクル各期の女性とその家族のQOL(生活の質)の向上をより専門的な立場から考えて助産師は活動します。

世界に広がる助産師の活動

 毎年、世界で50万人以上の妊産婦が死亡しています。これは妊産婦数からみると、1分間に1人の割合で亡くなっていることに相当します。日本では医療機関において医師や専門の助産師の手を介して出産します。しかし、開発途上地域では、専門職者によるお産の介助は多くて30%程度です。そういう地域では、自分でお産をして、母子とも生命を落としたりしています。仮に子どもが生まれても衛生・医療・保健・栄養など問題が多く、乳児死亡率は高い数字を示しています。またアフリカなどの一部の地域では、今も女子の性器切除という人道的に問題視される慣習さえ残っていて、小さな子どもが、そういう問題ある慣習を当たり前のように感じるような状況におかれています。妊娠や出産、子どもの数を女性自身で意思決定できる状況におかれていません。
 今、このような開発途上地域から助産師の派遣要請が数多く寄せられています。国連も改善をめざしており、多くの助産師の活躍する場所が世界各地に広がっています。
 日本ではこれに応えるため、青年海外協力隊などの形で多くの助産師が開発途上地域に行き、家族計画の方法を教えたり、出産の介助をしたり、恵まれない子どもたちのために活動しているのです。

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この学問が向いているかも 看護学、助産学

名古屋市立大学
看護学部 看護学科 教授
北川 眞理子 先生

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メッセージ

 ちゃんと食事をバランスよく摂っていますか。健康の基本は食事です。それから、特に女性の場合、体を冷やさないでください。将来、あなたが親となるときに、いい影響を及ぼさないという研究結果が出ています。規則正しい生活を送り、そして、何事にもあきらめない姿勢で頑張ってください。看護師や助産師で大事にしたいのは、人を思いやる気持ちです。人にたいして、優しい若者であってほしいと思います。

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