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講義No.02032

マーケティングは人を幸せにする学問

ブランドを選ぶのではなくブランドに選ばれている

 高級ブランドのお店の前で、「入りにくいな」と思ったことがありませんか?「欲しい!」と心ときめく素敵なデザインの洋服がウィンドウを飾っていても、Tシャツにジーンズのあなたは「またこんど」と思ってしまったかも。ブランドのステータスや価値を表現したその店構えは、暗黙のうちに客を選んでいるわけです。
 高級ブランドを例にあげたので、ちょっと極端な話になりましたが、商品開発や広告、企業戦略をふまえたマーケティングでは、消費者ニーズに適応するだけでなく、企業側から価値を発信していくことも重要です。
 また、高校生のあなたは「いつか素敵な社会人になって、このブランドを着こなすぞ」と思うかもしれません。将来の市場を育て、消費者を幸せにすることも、マーケティングの役割なのです。

お楽しみは後からついてくる「教育サービス」

 「教育サービス」という商品についてはどうでしょう。あなたは近い将来、「大学」という教育サービスを買って「授業評価」というものを経験するかもしれません。講義内容や担当教授に対して、あなたが採点し評価するわけです。
 しかし、専門知識が身についていないあなたが下す評価の物差しは、「面白さ」「わかりやすさ」であり、そこにはその分野での専門的な物差しがありません。逆に言えば、知らないから学ぶのです。ほとんどの場合は、卒業後、社会人として活躍してはじめて、大学で学んだ知識や経験が、少しずつ生かされていきます。
 ほかの多くの商品やサービスなどは、買えばすぐに暮らしが豊かになり、その価値を手に入れられます。しかし、価値を得るために時間がかかる教育サービスなどでは、買った人が積極的に「参加」し、深く探究することで、その価値や評価が大きく高まります。選んだ大学での経験に価値を見つけだし、人生を豊かにするのは、消費者自身なのです。


製品の価値って、だれが決めるんだろう?

この学問が向いているかも 経済学部

香川大学
経済学部 経営システム学科 教授
藤村 和宏 先生

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先生がめざすSDGs
メッセージ

 市場をリサーチし、商品やサービスを開発し、広告・宣伝する。そんな単純なやり方では、モノやサービスは売れにくくなっています。安いから、みんなが買うから、といった物差しではなく、「自分自身のこだわりで買う」成熟した消費者を育てることこそが、これからの企業の使命です。「マーケティングとは、人を幸せにする学問である」という視点で取り組める人材の育成がこれからの経済発展には必要不可欠です。地域活性の成功事例としても知られる「こんぴら歌舞伎」や「お遍路さん」など、香川大学の近辺には研究テーマも豊富です。

先生の学問へのきっかけ

 マーケティングに興味を持ったきっかけは2つあります。1つ目は、「人間がかかわっている現象なら、すべてマーケティングの研究対象になること」、そして2つ目は、「マーケティングという市場活動は製品、モノあるいはサービスの提供を通じて社会全体の幸せの向上に貢献できると考えたこと」です。現在、「医療サービスにおける顧客満足」や「伝統芸能の維持・発展のためのマーケティング」について研究していますが、人間にかかわる現象ならなんでも研究の対象になるところが、マーケティング研究の面白いところです。

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藤村 和宏 先生がいらっしゃる
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 香川大学は、「知」が価値を持つ時代、21世紀にふさわしい大学になろうとしています。また、個性と競争力を高めるために「地域に根ざした学生中心の大学」をめざしています。瀬戸内の温暖な気候と豊かな自然にはぐくまれた香川大学は、6学部7学科1課程、7研究科(専門職大学院を含む)を擁し、専門分野のバランスがよい総合大学に発展しており、それらの機能を活かし、創造性豊かな人材を養成します。また、「出口から見た教育の重視」をかかげ、教育の質を向上させ、国際的にも活躍できる人材の養成に努めます。

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