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香川大学 創造工学部の教員による講義

関心ワード
  • 遠隔医療システム、
  • ロボット、
  • カテーテル、
  • 胃カメラ、
  • 脳神経外科、
  • 医療技術、
  • エンジニア、
  • システムエンジニア、
  • 手術、
  • 脳血管、

ロボットが、医療を手助けする

遠く離れた場所から手術

 脳血管手術は、足の付け根から動脈にカテーテルと呼ばれる長さ1.5メートルぐらいの細いチューブを挿入して行います。画面を見ながらカテーテルの操作を行うため手先の微妙なコントロールが必要で、熟練した技術が求められます。また、脳神経外科の専門医は全国で約6000人。そのうちで、カテーテルを操作して脳神経外科の手術ができるのは全国で500人くらいしかいません。そのため、手術を待っている間に亡くなる人もいます。高い技術を持った医師の多くは都市部に集中しています。そこで、全国どこでも同じ医療サービスが受けられる遠隔医療健康支援システムが研究されています。例えば、地方にいる患者を、回線でつながった都市部にいる医師が直接手術できるシステムです。リアルタイムの画面を見ながらカテーテルを操作して手術を行います。
 またこのシステムには、テクニックを補う機能も搭載され、血管の中をカテーテルが進んでいく際に、血管の壁に当たりそうになった場合に、画面に警告表示するのと同時に、操作している手元がロックされて動かなくなる機能が備わっています。そのため、血管を破る危険性が減少し、長い経験のある医師だけでなく、多くの医師が手術をできるようになります。また、血管内でカテーテルを進めることがスムーズにでき、いままで3時間程度かかっていた手術時間を短縮できるようになります。

集中的に撮影するロボット

 胃カメラの検査も、管内移動ロボットによって時間短縮と効率化を図ることができます。血管の中に入れられるぐらいのサイズで、ケーブルなしで制御できるロボットを新型胃カメラとして応用するのです。飲み込んでから胃に到着するまではすばやく通過させ、胃ではとどまって多くの写真を撮ることができ、必要な情報を数多く得られます。また、将来的にはこのロボットを使って血管の中にできた動脈硬化の原因となる血栓を取り除くことも研究されています。

この学問が向いているかも バイオ・医療工学


創造工学部 創造工学科 機械システムコース 教授
郭 書祥 先生

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メッセージ

 研究室の博士後期課程では8割以上が留学生です。また、外国の研究者とも交流しています。異文化との交流を深め、お互いに刺激しあいながら研究を進めています。さらに毎年、30カ国の研究者が集まるIEEEメカトロニクスと自動化の国際会議を主催しています。学生は運営に関わることで、国際感覚を育成し、国際ネットワークを構築しています。将来、国際的に活躍したいと考えている人には、環境が整っています。香川大学工学部はまだ歴史が浅いですが、だからこそ自分たちで歴史を作っていくことができます。

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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