夢ナビWebセレクション

香川大学 創造工学部の教員による講義

関心ワード
  • 高齢社会、
  • ロボット、
  • ロボット技術、
  • 体内埋め込み、
  • インスリン(インシュリン)、
  • 医療工学、
  • 医療技術、
  • 糖尿病、
  • 治療、
  • 生活支援、
  • ロボット工学(ロボティクス)

糖尿病治療に威力を発揮するロボット技術

ロボット技術を医療分野に応用する

 これから日本は超高齢社会を迎えます。お年寄りが、ただ生きているだけではなく、尊敬され、生きがいのある人生を送るため、ロボット技術を使った生活支援が研究されています。
 ロボット技術の分野では日本が世界をリードしていて、ロボティクス(ロボット工学)を応用した医療分野における健康支援の研究が進められているのです。産業用ロボットはすでに技術が確立していますが、産業用ロボットは、工場の生産などで同じ動きの繰り返しを求められるので動きのパターンが決まっています。しかし医療用ロボットは、人によって病気の種類などが違い、事前にプログラムを組み込んでおくことができないので、個人個人に対応した働きが必要になってきます。

体内に埋め込み、インシュリンを投入する

 ロボット技術の医療分野への応用は、さまざまな形で研究されています。糖尿病の治療では現在、毎日インシュリンを注射する必要があります。しかし、例えば200cc注射しても、そのうちわずか数パーセントしか腎臓に届かないのです。大部分は身体のほかの部分に吸収されてしまいます。注射以外で実用化されているのはインシュリンポンプです。携帯できる小型の医療用機器から、細いチューブを通して体内にインシュリンを注入します。しかし、この方法でも腎臓以外の臓器に影響を及ぼす可能性があります。そこで将来は、身体の中に埋め込み、インシュリンをじわじわ出すロボット機器が研究されています。効率よくインシュリンを腎臓に分泌でき、ほかの臓器への影響が少なくなります。また、3カ月か4カ月に1回インシュリンを補給すればいいので、毎日病院へ行く必要もありません。

現在の日本では許可されていない

 この機器はロボット技術や金属加工などの製造技術はクリアしていますが、残念ながら現在の日本では身体にこの種の機器を埋め込むことが許可されていません。許可されている欧米からスタートして、やがて高齢社会の日本でも使用される時が来るのではないでしょうか。

この学問が向いているかも バイオ・医療工学


創造工学部 創造工学科 機械システムコース 教授
郭 書祥 先生

先生の他の講義を見る
メッセージ

 研究室の博士後期課程では8割以上が留学生です。また、外国の研究者とも交流しています。異文化との交流を深め、お互いに刺激しあいながら研究を進めています。さらに毎年、30カ国の研究者が集まるIEEEメカトロニクスと自動化の国際会議を主催しています。学生は運営に関わることで、国際感覚を育成し、国際ネットワークを構築しています。将来、国際的に活躍したいと考えている人には、環境が整っています。香川大学工学部はまだ歴史が浅いですが、だからこそ自分たちで歴史を作っていくことができます。

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

TOPへもどる

夢ナビロゴ

夢ナビ編集部copyright(c) 2008- Frompage Co.,Ltd. All Rights Reserved.