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ヒトの体の不思議なパワー

形成外科イコール美容外科ではない

 形成外科と美容外科はよく混同されます。この区別はその人が病気であるか、否かが判断するポイントになります。人間の機能や動作を損なう形態は、再建しなくてはなりません。先天性の病気や病巣を取り除いたあと、顔の筋肉や部位を再建することもありますし、事故による外傷などで失われた形状や機能を回復することもあります。
 これに対して美容外科は審美的、美的なところに根ざしています。「美しくなりたい」という動機が大半です。特に最近は、外見にウエイトを置く社会の風潮があり、外国では他人の顔を移植する、という顔面移植が行われたというニュースもあります。また、「アンチエイジング」と呼ばれる、若返り、老化抑制に関心を持つ人も少なくありません。もっとも、これからは高齢社会なのでいきいきと働くためには、若さを維持することも大切です。
 私たち人体の形態は、機能性のうえに成り立っています。頬の骨を骨折すると目の位置が下がり、鼻がつぶれると息ができなくなります。生きていくために機能的なのが、今のヒトの形なのです。

自分の皮膚を培養する

 形成外科では皮膚の移植も行います。熱傷を受け、皮膚に損傷を受けるとばい菌が入り、全身に回って敗血症になってしまいます。自分の皮膚で移植できる部分がない場合、以前なら、他人の皮膚を移植していましたが、これだと2、3週間で脱落してしまいます。今は本人の線維芽細胞を取って培養し、培養真皮を作ります。これを貼って1~2週間たつと肉芽組織ができ、薄い皮膚を移植できます。本人の皮膚なので、拒絶反応もありません。もちろん、他人の皮膚も「生体包帯」と言われているぐらいなので、いずれ落ちてしまうにしても自分の皮膚ができるまでの時間稼ぎにはなります。このような分野は再生医療として、さまざまな可能性を秘めています。

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医学部 医学科 形成外科学教室 教授
上田 晃一 先生

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メッセージ

 私の専門は形成外科で、再生医療、骨延長、マイクロサージャリーをメインに研究を行っています。現在は患者さんが医師の技量と人柄を見て、受診をする時代です。その期待に応えるため、医師には自分の技術を磨き、新しい治療方法を考える想像力を養うことが必要とされています。受験勉強とはちがい、本を読む、人と話をするなどの訓練によって、想像力は培われ、アイデアも浮かびます。また、英文で研究成果を発表することもあるので、広い世界を意識してほしいと思います。

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