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講義No.01491

尾張ナゴヤの冠婚葬祭 ~仏壇とまんじゅうは同じ!?~

名古屋の仏壇はなぜ金ピカなのか?

 “名古屋仏壇”を見たことがありますか? 木曽のひのきやけやきなど最高の素材、天然の漆塗り、繊細かつ精巧な絵と彫刻、そして一面に純金の箔押しがされている豪華な仏壇です。
 1700年代、8代将軍徳川吉宗の治世は、折からの不景気で質素倹約が徹底されていました。そんな時、尾張藩主であった徳川宗春は、豪華絢爛(けんらん)な世をめざして庶民に税金を振りまき、経済の活性化を図りました。「不景気だからこそ、技や芸事を磨いたり商いを盛んにしたりすれば、人の心も世の中も平和になる」と、芸小屋や全国最大級の遊郭を建築する命を出しました。そして、全国各地から宮大工・漆職人・金箔職人・彫り師などが尾張藩に大勢集まり腕を競い合いました。その職人たちの技が一つに集結したものが“名古屋仏壇”なのです。

名古屋の結婚式には日本一巨大なまんじゅうが!?

 芸小屋や遊郭の発達により、尾張には“和菓子”の文化も誕生しました。「お茶処(どころ)」などもでき、全国から菓子職人が集まるようになっていました。和菓子製造の技術には「蒸し」、「練り」、「細工」、「色あい」など、地方により特色がありますが、尾張では「蒸し」の技術が特に優れていました。
 名古屋地方の結婚式では、“蓬莱山(ほうらいさん)”と呼ばれる日本一大きな和菓子が出されます。これは高さ約50cmの大きな上用(じょうよう)まんじゅうの中に、結婚式に出席した人と同じ数の小さな上用饅頭を詰め込んで蒸し上げたものです。通常これだけ大きいと、中のまんじゅうに火が通るまでに外側が割れてしまうのですが、蒸気を入れたり抜いたりしながら、気候や天候などの条件も考慮して仕上げていくのです。
 一見、つながりのないような“仏壇”と“和菓子”ですが、地域の風習や歴史に着目すると、どちらも職人が技術を高めながら現代に受け継がれてきた「ものづくり」の伝統であるということがわかるのです。


家族みんなで安価に一日で建築する未来住宅

この学問が向いているかも 建築学系/家政学系

名古屋工業大学
工学部 社会工学科 建築・デザイン分野 教授
北川 啓介 先生

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メッセージ

 ある地域のある学問でしかできないことが、世界に発信されていくことが実はあります。進路を決める際には、先に学部名を見て選ぶことをせず、“今一番興味を持っていること”や、“ほかの人より得意なこと”を一度真剣に考え、「どの街のどの文化が自分に合っているか」ということを意識して自分なりに答えを出してみましょう。答えはあるかもしれないし、ないかもしれません。しかし、自分の中で一度ひらめいて答えにたどり着いた瞬間のことは、その後も自分の骨格となっていくのは間違いありません。

先生の学問へのきっかけ

 幼少期から高校生の頃までを振り返ると、私は絵本や漫画、絵画、小説、ドラマ、映画など、各々の物語の舞台に、必ず建築物や都市空間が関係していることに気づいていました。また、音楽の歌詞にも、豊かな季節感を生かした出会いや別れの歌があったり、列車の駅舎や漁村の港町を舞台にした歌があります。そこには、春夏秋冬を最大限に考慮した建物や田舎街だからこその街の空間があったりと、「ただ建てるだけの分野ではない建築学の深み」があり、私は幼いながらにそれを感じていたのです。それが建築学科に進むきっかけでした。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

建築家、一級建築士、二級建築士、木造建築士、都市計画家、まちづくりコーディネーター、建築設計事務所設計部、ゼネコン設計部、ハウスメーカー設計部、大学・高等専門学校・工業高校教員、官公庁建築指導関連、官公庁営繕関連、各民間企業研究所、建材メーカー、照明メーカー、設備メーカーなど

大学アイコン
北川 啓介 先生がいらっしゃる
名古屋工業大学に関心を持ったら

 名古屋工業大学は、世界のものづくりの中心地である中京地区の工学リーダーとして、技術イノベーションと産業振興を牽引するにふさわしい高度で充実した教育研究体制を整備しています。さらに国内の工科系大学のみならず、世界の工科系大学と連携することにより、工科大学の世界拠点として、異分野との融合による新たな科学技術を創成し、有為の人材を数多く世に送り出そうとする構想をもっています。

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