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講義No.01390

現代離婚事情

日本における離婚事情

 離婚率の統計で見ると、2006年の日本の離婚率は全人口1000人あたり2.02件でした。主要先進国の中では低いほうだとはいえ、その数は50年前に比べると約2倍にも増えています。その離婚原因の第一位は「性格の不一致」だと言われますが、具体的な理由は千差万別です。多くの場合は、ささいな問題が原因になっているとよく聞きます。離婚原因で増えているのが「浮気」です。一度壊れた関係を戻すのは難しいので、裁判をして離婚させることが多くなっています。

明確な基準がない家族法

 最近は、離婚に際して親権(しんけん)を争うケースが増えています。親権とは、成年に達しない子を監護、教育し、その財産を管理するため、その父母に与えられた身分上および財産上の権利義務の総称のことです。「どちらの親に育ててもらうのがいいか?」法律家は、子どもの将来を考えて幸せになる方を選びますが、現在の状況だけでなく将来を予測しなければならず、難しい判断を迫られます。小さい子であれば世話ができる母親、大きければ経済力のある父親といった考え方をする場合もありますが、子どもの世話をしていると母親の経済的な自立は難しくなり、またお金がある父の方に行っても、それだけで充足するのかと考えると、うかつな判断はできません。こういう場合、親の経済的な事情や子どもの意思、周りの協力体制などを総合的に考えて結論を導き出します。
 このような離婚問題は民法の中の「家族法」と呼ばれる部分に定められています。ただ、家族法には刑法のように明確な基準は書いてないので、子どもの親権のように複雑な問題に答えを出すのは非常に難しいものです。ただ、難しいがやりがいのある仕事です。離婚は今後ますます増えるのは確実ですが、法律家にできることは、離婚によって不幸になる人が出ないように、そのケースケースに応じて考えていくことでしょう。


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法学部 法律学科 教授
伊藤 司 先生

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メッセージ

 何でもいいからチャレンジしてほしいと思います。勉強だけではなく、スポーツや旅行でも何でもかまいません。大学の4年間は、お金はあまりないかもしれませんが、全力を出しきれる時間と可能性は十分にあります。やりたいことを思う存分できるチャンスは、人生で二度とないかもしれません。やり尽くせば決してマイナスになることはなく、きっと将来の役に立ちます。大学に入って、いましかできない経験にぜひチャレンジしてください。

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 南山大学は、7学部16学科を擁するカトリック系の総合大学です。文系学部には、人文、外国語、経済、経営、法の5学部があり、理系学部には、理工学部があります。複合系の学部として、総合政策学部があります。
 本学の大きな特長は、国際性です。国際性の象徴的なポイントは、学長がドイツ人ということです。外国籍を持つ教員は、約60名もいます。また、外国人留学生は、毎年約300名以上在籍しています。本学からも、毎年100名以上の学生が海外に留学します。

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